ケース加工
ケース及びブラケットの加工寸法は以下のとおりです。
加工にはいつものボールとボール盤拡張テーブルを使ってサクサク完了と言いたいところでしたが、リアパネルのφ24穴加工の際にワークをどうやって固定するかは結構悩みました。
トランス固定ブラケットはM3タップ加工を施しておきます。
フロントパネルとリアパネルは各端子のビスの座面やロータリースイッチの接触面、4隅のビス穴裏面の周囲のアルマイトをリューターを使って剥がしておきます。紙やすりでも加工できますが、時短を優先して面が荒れるのを承知でリューターで加工しました。
フロント・リアパネルの組立
緑色LEDには2.7kΩの電流制限抵抗をはんだ付けするのですが、LEDと抵抗のリードをあらかじめU字に折り曲げ、写真のように結合しておけばはんだ付けしやすいです。
尚、抵抗値は使用するLEDに応じてお好みの明るさになるように増減してください。
フロントパネルにφ3の穴を開けたアクリル板を接着し、光拡散用の上質紙とLEDを取り付けます。詳しい製作方法はこちらを参照して下さい。
リアパネルですが、今回はXLRコネクタの1ピンを1.2mm径の銅線で繋ぎ、これをアース母線としました。
また、Lch側のXLRの1ピンとコネクタのケース端子を0.28mm径の銅線で繋ぎ、XLRコネクターを通じてシャーシアースをとっています。詳しい製作方法はこちらやこちらを参照して下さい。
フロントパネルにロータリースイッチを取り付けました。
ロータリースイッチの下半分はあらかじめ配線をはんだ付けしておきます。なぜならケースに組み込んでからだとはんだ付けできないからです。ちなみに写真から見て左半分がRch、右半分がLchの配線を接続してあります。
トランスの組立
今回、トランスはLアングルブラケットを介してケースに固定します。
まず、トランスの取付金具をLアングルブラケットに固定します。
ちなみにここで使用したビスはなべM3×8-2P(黄銅・ニッケルメッキ、ばね座金組み込み)です。ビスの材料は黄銅でなくてもOKですが、ぺるけ氏に倣って手持ちのビスは黄銅・ニッケルメッキ品に統一しました。
黄銅ビスは一般的に小売りしていないので入手性が非常に悪いですが、ねじNo.1.comなどの通販を利用することで入手可能です。また、ホームセンターなどでチビチビとビスセットを買うと無駄にナットが余ったりしますし、何より単価がべらぼうに高いので、ある程度使う見込みがあるならまとまった数を通販で買った方が結果的に安上がりだと思います。
トランスと取付金具にはかなりのガタがあるので、トランスの下に5mm厚のスポンジゴムをひいてトランスが動かないようにしました。
スポンジゴムの固定は両面テープで、スポンジゴムの切断には写真の専用カッターを使いました。ゴムやスポンジゴムを普通のカッターで切断すると非常に難儀しますが、この専用カッターの切れ味は大変すばらしく、買う価値のあるものでした。これはとてもオススメな商品です。
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