スピーカ配線
ヘッドホン端子を取り付けない方は不要な作業なので読み飛ばして下さい。
4極双頭トグルスイッチにスピーカ配線をはんだ付けします。
ここは配線が長いうえにやり直しが難しいので、配線は思い切って長めにした方が良いと思います。また、ツイストするとその分長さも縮むため、それも考慮しなければなりません。
配線はご覧のように這わせます。トグルスイッチから出ている2本のツイストペア線に途中で1本配線を追加し、3本のツイストペア線にしなければならないとろがミソです。
また、5P縦ラグのところで0と8Ω線とアンプ基板に配線する負帰還ラインの配線を一緒にはんだ付けしておきます。
以下、製作に関する補足情報です。
- スピーカ配線はKV 0.3sq又はUL1007 AWG22を使用。
- 負帰還配線はKIV 0.18sq又はUL1007 AWG24を使用。
- ノイズを防止するために配線はしっかりツイストする。
- 配線結束具はELPA PE-717NHを使用。
ヘッドホン配線
TRSジャックにアース用ジャンパ線とアース線をはんだ付けしておきます。
XLRコネクタにアース線、RchとLchのCold線をはんだ付けしておきます。
RchとLchの配線色が同じで混乱するかと心配しましたが、後の作業は意外と迷いませんでした。
先にXLRコネクタをケースに取り付けますが、これがなかなか難しい作業で難儀します。
スプリングワッシャやナットはピンセットやリードペンチを駆使して取り付け、ナットの締め付けには写真に写っているような小型のボックスレンチを使用すると作業が楽になります。
XLRコネクタのアース線をTSRジャックにはんだ付けしてからTSRジャックをケースに固定します。
その後、XLRコネクタにRchとLchのHot線、XLRコネクタとTSRジャックの間に抵抗をはんだ付けします。抵抗のリードとXLRコネクタやTSRジャックの端子が接触しそうだったので、抵抗のリードに熱収縮チューブを被せておきました。
4極双頭トグルスイッチの近傍に樹脂スペーサを立てて5P縦ラグを取り付け、XLRコネクタとTRSジャックの配線をケースに這わせ、5P縦ラグに配線をはんだ付けします。4極双頭トグルスイッチ側は配線を絡めておくだけで、まだはんだ付けしません。
4極双頭トグルスイッチと5P縦ラグの間に抵抗を取り付け、配線と共にはんだ付けします。
以下、製作に関する補足情報です。
- 配線はすべてKIV 0.18sq又はUL1007 AWG24を使用。
- TRSジャックにアース用ジャンパ線は0.45mm径の銅線を使用。
- XLRコネクタの固定ビスはM2.6×8 十字穴付き皿小ねじ 鉄+ニッケルメッキ、スプリングワッシャ+ナットを使用。
- XLRコネクタの取り付けにはNo.1の+ドライバ、対辺5mmのボックスレンチを使用。
- TRSコネクタの取り付けには対辺14mmのスパナを使用。
- 5P縦ラグのスペーサは樹脂製の長さ10mmのものを使用。
- スペーサのケース側固定ビスはM3×5 十字穴付きトラス小ねじ SUSを使用。
- スペーサの5P縦ラグ側固定ビスはM3×6-P2 座金組込み十字穴付きなべ小ねじ 真鍮+ニッケルメッキを使用。
- 配線固定具はELPA PE-714NHを使用。
- ストリップした配線をU字に曲げて縦ラグの穴に入れると、配線が動かなくて作業しやすい。
入力端子~ボリューム配線
LchのXLRコネクタのケース端子と1ピンを0.45mm径の銅線で繋いでおき、ここでシャーシアースを取ります。その後、XLRコネクタをケースに取り付けます。
XLRコネクタの1ピンどうしを1.2mm径の銅線で繋ぎ、はんだ付けします。
私はボリュームのシャフトを長さ9mmになるように切断しましたが、これは使用するノブ(ツマミ)によって異なるため、シャフトの長さは適宜変更して下さい。
そしてボリュームに配線をはんだ付けしておきます。後ほどアース母線をはんだ付けしなければならないので、真ん中の端子は配線とアース母線が干渉しないよう配線がケース床面に向くようはんだ付けしました。
ケースに配線固定具を貼り付け、ボリュームを取り付けて配線を這わせ、XLRコネクタに配線をはんだ付けします。
以下、製作に関する補足情報です。
- 配線はすべてKIV 0.18sq又はUL1007 AWG24を使用。
- XLRコネクタの固定ビスはM3×10 十字穴付き皿小ねじ 真鍮+ニッケルメッキとスプリングワッシャ+ナットを使用。
- 1.2mm径の銅線は両端をペンチではさんで強く引っ張ると、巻き癖が矯正されて真っ直ぐになる。
- 配線固定具はELPA PE-714NHを使用。(3箇所)
- ボリュームの取り付けには対辺11mmのスパナを使用。
OPT配線
OPTの1次側配線(赤/灰)を真空管ソケットにはんだ付けします。
この這わせ方は私のオリジナルなので、ぺるけ氏の配線方法を史実に再現したい方はぺるけ氏のHPの製作ガイドを参照して下さい。
OPTの残りの1次側配線(黒)はLch側とRch側を合わせて捻り、電源ユニットの方へ這わせておきます。
OPTの2次側配線(白/黄/青/茶)は5P縦ラグにはんだ付けします。この実装方法はOPTの2次側配線を短くカットせざるを得ないため、OPTを他のアンプに流用する際は配線の短さが問題になるかもしれませんので、念のため。
アース母線、テストジャックの取り付け
アース母線は現物合わせで作ったのでこれといった寸法はないのですが、試行錯誤の末にこのような形状になりました。写真左側がボリューム側になります。
この後、アース母線の取り付けに先立ち、真空管ソケットの3ピンと8ピンにテストジャック用の配線をはんだ付けしておきます。
アース母線をボリュームとXLRコネクタの銅線にはんだ付けし、真空管ソケットのセンタピンとアース母線の間を1.2mm径の銅線で繋ぎます。このとき、9ピンと5ピン(Lchのみ)のジャンパ線も忘れずにはんだ付けして下さい。
ちなみにボリューム最奥のはんだ付けが非常に難儀でした。
また、560Ω3Wの抵抗も取り付け、最後にテストジャックをケースに取り付けて配線をはんだ付けします。
尚、写真のとおり、油断して560Ω3Wの取り付け方向をを間違え、LchとRchで印字方向が逆になるというミスを犯してしまいました。性能には影響しませんが、仕上りに対する自己満足度が低下します。
以下、製作に関する補足情報です。
- 配線はすべてKIV 0.18sq又はUL1007 AWG24を使用。
- 銅線はすべて1.2mm径を使用。
- テストジャックの取り付けには対辺8mmのディープソケットを使用。
- ボリュームOUT側の配線はヒータ配線の近傍に這わせておく。