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MAZDA AXELA Sport XD 購入記(恋慕編)

2016年1月23日

年明け後からMAZDA AXELA Sportの購入を真剣に考えるようになりました。
暇さえあればインターネットで情報漁り。しかし妄想ばかりしてても始まらないので実車を見るべくマツダディーラーへ突撃。

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するとAT車の15S Touring、20S Touring、XDの試乗車があったので15S Touringを最初に試乗し、20S TouringはパスしてXDを試乗しました。
20S Touringをパスしたのは15S Touringが思ったよりも気持ち良く走ったので、ガソリン車ならば1.5Lエンジンで十分だと思ったからです。また、20S Touringを購入すると「もう少しガマンしてXDにすれば良かった」と思ってしまうのが嫌だったのであえて選択から外したのもあります。
そしてXDの試乗では15S Touringに比べてフロント周りの重さを感じましたが、重厚感のある走りも悪くないなと。そしてアクセルを大きく踏んだ時のダッシュ力に驚愕。一気に虜になってしまいました。

この日はスイフトに乗っていかなかったので下取り査定が出来ず、とりあえず値引き無しの見積りだけ出してもらって帰宅。そして15S TouringとXDの2択で購入を検討することにしました。

徹底比較

貰ったカタログやインターネットの情報を参考に15S Touring、20S Touring、XDのMT仕様でガッツリ比較してみました。また、XDを所有してみて気が付いた点も記載するので、AXEAL Sportが気になる方は参考にしてみて下さい。

【寸法・重量・定員】
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外形寸法はグレードによる差はありません。
室内寸法の高さはXDのみ5mm低くなっていますが、これはサンルーフの影響だと思われます。天井の高さに違いは僅か5mmですが、気になる方は試乗時にチェックしたほうが良いでしょう。

【ステアリング・サスペンション・ブレーキ】
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構造的には全グレード共通ですがXDのみ専用チューニングされているようです。特別な専用サスではなく、車重が違うことによる仕様またはチューニングの違いだと思いますので、過度な期待はしない方が良いかもしれません。
ブレーキのフィーリングはコントロールし易く違和感はありません。サスペンションもしなやかに動きますし、ハンドリングはクイックではありませんがアンダー感はまったく無く、スイフトに比べると自分の想定よりフロントがインに入ってくるぐらいです。

【タイヤ・ホイール】
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15S Touringは16インチ、20S TouringとXDは18インチです。また、XDのホイールは高輝度塗装となっており、他のグレードよりホイールの金属感が強くなっています。しかし詳しい人じゃないと気が付かないレベルかもしれませんが・・・。
また、16インチの方がタイヤの厚みがあり幅も細く、乗り心地と経済性に優れます。しかしスタイルは18インチの方が断然良いと思います。
巷ではアクセラの場合、乗り心地、経済性、スタイルの観点から一番バランスが良いのは17インチでは!?と言われていますが、実車を所有してなるほど一理あるなと思いました。
しかし見た目的には18インチ45偏平のスタイルも捨てがたいものがあります。
タイヤやホイールは車輌購入後に好きなものを履かせる事ができるので、この部分の差はあまり重要ではないかもしれません。

【エンジン】
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15S Touringでも街中を走る分には必要十分。試乗の際も不満は感じませんでしたし、気持ちよく回るエンジンでフィーリングも良好です。巷ではその軽快さがAXELAのイメージに一番合っているとも言われています。
20S Touringは試乗していないので分かりませんが、15S Touringよりも少し重厚な感じになるのかなと思います。
さすがにXDは15S Touringに比べてフロントの重さを感じますし、エンジンフィールも重厚です。しかしアクセルを踏み込んだときの加速はダントツで、これはもはやスポーツエンジンと言うべきものだと試乗の際に認識しました。
デミオのSKYACTIV-D 1.5エンジンを搭載したモデルがあれば相当売れるような気がしますが、ハイブリッド車がまったく売れなくなりそうなのでMAZDAもラインナップしないのかもしれません。

【性能】
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15S Touringのみi-ELOOP非搭載でオプション選択も出来ませんが、デミオにも標準装備されているグレードは存在しないので小排気量車にはあまり効果が無いのかもしれません。
そして何気に一番排気量が大きく車重も重いXDの燃費が一番良く、SKYACTIV-Dエンジンの省燃費性が際立ちます。
XDの実燃費ですが、片道5.6kmの通勤では12km/L、高速道路を使った遠出では17~18km/Lと言ったところでしょうか。軽油と言うこともあって燃料代が節約できますが、15S Touringとの価格差を埋めるのは辛そうです。

トランスミッション
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個人的趣向の問題でマニュアルミッションのみに話を限定します。ご覧の通り全グレードで6速となっていますが減速比は微妙に異なります。
SKYACTIV-MTはスモール、ミッド、ラージの3種類がありますが、ガソリン車はミッド、XDはラージが使用されていると思われます(スモールはDEMIOと同時開発されたため)。
このうちラージのみが3軸構造なのでちょっと特殊な減速比になっているのではないでしょうか。
と言うことでガソリン車とディーゼル車ではシフトフィールが微妙に異なる可能性もありますが、これは比べたことが無いので流石に分かりません。
XDのシフトフィールはギアオイルが冷えている時は重めで、1速がショート気味なので2速に入れる際には少し抵抗があります。この辺りは慣らしが終わると変化しそうなのであまり参考にしないで下さい。

【セーフィティ】
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15S TouringのみLDWS(レーンデパーチャーワーニングシステム=車線逸脱警報システム)とHBC(ハイビームコントロール=自動ハイ・ロー切替)が非搭載でオプション選択も出来ません。
しかしこの二つの機能がどうしても欲しい人は少ないと思いますし、HBCに関しては私も未だにその恩恵を受けていません。街灯が完全に無いような余程の暗闇で無い限り作動しないような気がします。
それ以外の機能は15S Touringでもすべて搭載されており、上位グレードに対して劣る感じは一切ありません。
購入前にどうしても欲しかった機能はMRCC(マツダレーダークルーズコントロール)でした。購入後に一番ありがたみを感じたのはBSM(ブラインドスポットモニタリング)とRCTA(リアクロストラフィックアラート)で、斜め後方の視界が極端に悪いAXLEAには非常に効果的な安全装備だと言えます。

【視界】
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全グレードでディスチャージヘッドランプ、フォグランプ、オートライト、レインセンサーワイパー等々の快適装備が標準装備となっており、必要かつ十分だと思います。XDのみフォグランプがLEDとなっていますが、通常のものと比べてどの程度違うのかは私も分かっていません。
雪国ではありがたい装備のヒーテッドドアミラーは4WD車のみ標準装備で、2WD車はオプション選択すら出来ないようです。
と言うことでここでも15S Touringは上位グレードに対して劣る感じは一切ありません。

【エクステリア】
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一覧表には掲載していませんが、XDのみ専用のフロントグリル(シグネチャー上部赤塗装)とリアバンパー(ピアノブラック塗装)が使われています。後はサンルーフが標準装備になる以外の差はありません。
ちなみにボディーカラーがプレミアムソウルレッドの場合、XD専用フロントグリルのシグネチャー上部赤塗装はほとんど目立ちません。他のボディーカラーのみその特別感を味わうことが出来ますが人によっては好き嫌いが別れるようです。
サンルーフの必要性は人によって意見が分かれると思いますが、あればあったで車内の開放感が高くなりますし、ちょっと得した気分に浸れます。しかしながらその恩恵は運転手よりもパッセンジャーや後ろに座る人の為にあるような気もします。
15S Touringと20S Touringはサンルーフをオプションで追加することは出来ないので、どうしてもと言う方は20S Touring L Packageならばオプションで追加することが出来ます。
注意点とすれば、サンルーフを追加するとサンバイザー裏側にETC車載器が装着出来なくなることでしょうか。この場合ETC車載器はダッシュボックスに設置されるのでこの点は不便です。

【インテリア】
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XDのみ本革巻にスムースレザーが使用されており、これは非常に手触りの良いレザーでハンドルの握り心地が気持ち良いです。しかし長持ちしないとの情報もありますし、運転手しか分からないので自己満足の範囲かなと思います。
クロスステッチもほとんど気が付かないような気もしますので、XD専用装備ではあるものの特別感を演出するためのアイテムに価値を見出せない人には無用のものです。

【シート】
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15S Touringと20S Touringは通常のファブリック素材の普通のシートで、XDのみレザーシート&6Wayパワーシート&シートヒータを装備しています。
これらは20S Touring L Packageまでグレードを上げれば手に入れることが出来ますが、XDは黒色のみで座面がラックススエード、20S Touring L Packageは黒又は白色が選択でき、パーフォレーションレザー(穴あき)になる点が異なります。ちなみにXDのラックススエードはグリップ性が高く体がズレにくいという特徴があるので、スポーツ走行時にはその恩恵を受けられるかもしれません。
このようにシートの仕様はAXELAの数少ないグレード間の大きな差となっているので、レザーシートに拘りたい人には要注意です。ちなみにパワーシートはメモリー機能が無いのが不便でその点が惜しまれます。

【空調】
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全グレードで共通で、特に気にする部分はありません。
参考までに運転席と助手席の温度設定を個別に設定できるデュアルコントロール仕様となっています。

【オーディオ・他】
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CD/DVD・地デジは全グレードでメーカーオプションとなっています。XDでは唯一選択できるメーカーオプションです。
ちなみにマツダコネクトのディスプレイは解像度がWVGA(800×480ピクセル)なのでアナログテレビに毛が生えた程度の画質です。地デジ視聴時は明らかに解像度が不足する点は覚悟しましょう。私はTVもDVDも見ないので問題ありませんが、TV好きな人は不満に感じるかもしれません。
そしてXDのみBoseサウンドシステムが標準装備となりますが、これは15S Touringと20S Touringでもオプションで追加出来ますので特別感はありません。ただしメーカーオプションで後付けできない点に注意が必要です。
購入してから時間が経っていないのでエージングが進んでいない影響もあるかもしれませんが、Boseサウンドシステムだからといって劇的に音質が向上している訳ではないようなか感じを受けますので過度な期待はしない方が無難です。
ちなみにXDだけこのBoseサウンドシステムを使ってエンジン高回転時のエンジンサウンドを補正してるようで、アクティブエンジンサウンドと呼ばれるものを実装しているようです。まだ慣らし中なのでこれがどのような音なのかは聞けていませんが、他の方のレビューによると「コーーンと澄み切った音」が聞こえるとか。

【セキュリティ・他】
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ここも全グレードで共通で、特に気にする部分はありません。

【価格・税金】
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15S Touringは車輌価格もお手頃感満載で減税の恩恵も割りと受けられます。なにより他のグレードに比べて継続車検費用も抑えられます。
20S Touringはまさかの減税無し。諸費用を考えると15S Touringとの最終的な価格差は車輌本体価格の差以上に大きく開きます。ちなみにATであれば減税を受けられますが、それでも15S Touringよりも減税率は小さいです。これはコストパフォーマンス的に劣ると言わざるを得ません。
XDの高価格っぷりがダントツに目立ちますが、装備を考えると20S Touringよりお買い得という意見もあります。また、税金面ではXDが減税の恩恵を一番受けられますが、減税の効果が無くなった際の継続車検時の費用やその他の維持費は当然一番高額になる点は注意が必要です。
ちなみに2016年度のクリーンディーゼル補助金がどうなるのかは現時点で不透明です。もしかしたら廃止となる可能性もありますのでご注意を。

【総評】

どのグレードも装備面ではそれほど差は無く下位グレードにありがちな出し惜しみ感はまったくありませんし、いずれのグレードを選んでも所有欲を満たしてくれる内容になっていると思います。
差があるとすればレザーシートですが、このクラスの車にレザーシートを求めている人が果たしてどれだけいるかも疑問です。
なので好きなエンジンタイプと予算でグレードを選択すれば良いわけで、ある意味グレード選択における悩みと我慢が少ない珍しいパターンのような気がします。

ということで、15S Touringは走りも軽快で装備も十二分。価格的にも無理の無いコストパフォーマンス最強な感じですが、私の中ではあのXDの走りがどうしても忘れられませんでした。こうなってくると諦めの悪い私の性格なので・・・。

つづく。