なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

Kenko PRO1D ワイドバンドC-PL

紹介

飛行機撮影を始めて約1年半。飛ぶ姿を大きく写すだけでは満足できなくなり、遂には情景的な写真を求めるようになってきました。
主な撮影地は小松飛行場なので背景として使いやすいのは冠雪した白山。しかしいざ撮ってみると、雪は白く空はより青く撮りたくなってきます。そこで風景写真の隠し味!?として使われるC-PLフィルタを導入してみることにしました。

Kenko製のC-PLフィルタで商品名はPRO1D ワイドバンドC-PLです。 風景写真で多用するEF16-35mm F2.8L III USMEF24-70mm F2.8L II USM用だとフィルタ径は82mm、飛行機写真で多用するEF70-200mm F2.8L IS III USMEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMだとフィルタ径は77mm。C-PLフィルタは値段も高いのでまずは後者を試してみることにしました。
ちなみにC-PLフィルタは熱に弱く、早い場合は数年で黄ばんでくるそうです。そのため、いつか使うための先行投資ではなく、買ったからにはガンガン使い倒すが正解かと。

そんなC-PLフィルタの室内お試し編。

液晶画面にC-PLフィルタをかざして回転させると、ご覧のとおり徐々に暗くなっていきます。
液晶画面から出る光は特定の方向にしか振動していません。そしてC-PLフィルタは特定の方向に振動する光のみをカットする性質があるので、双方の方向が一致するとC-PLフィルタが光を通さなくなるというわけです。
ちなみに↓のWebサイトの説明がとても分かりやすかったのでご参考まで。

https://www.mecan.co.jp/Optical-Film/Polarizer/About_Polarizer.html

お次は野外実践編。

EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PL / Mモード 100mm F8 1/1000秒 ISO400 WB:太陽光 WB:オート

EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PL / Mモード 100mm F8 1/1000秒 ISO640 WB:太陽光 WB:オート

EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PL / Mモード 100mm F8 1/1000秒 ISO800 WB:太陽光 WB:オート

上から順に偏光量最弱、中程度、最大で、3/19の16時半頃に撮影しました。光が柔らかいのはこの季節と時間によるものです。
白山の冠雪部分は白くクッキリ、空は青く濃くなりましたが、空の色ムラも激しくなりました。また、偏光量が増えるに従ってカメラに入射する光量も減るのでISOが上がっています。

EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PL / Mモード 100mm F8 1/1000秒 ISO800 WB:太陽光 WB:風景

こちらは偏光量最大から少し戻して、WBを風景にしたものです。
この結果から、偏光量はある程度加減して使う事がキモだなと思いました。

EOS 5D Mark IV + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PL / Mモード 100mm F8 1/1000秒 ISO500 WB:太陽光 WB:風景

白山とは絡められませんでしたが、試しに順光で飛行機を撮ってみました。
比較するものがないので分かりづらいかもしれませんが、この空の青さと機体のクッキリ度合いはC-PLフィルタなしでは得られません。
尚、本来は純白の機体が黄みがかっているのは、3/19の17時頃の撮影で機体が夕日に染まっているからです。

今回は季節の関係で試せませんでしたが、夏の入道雲でも試してみたいなと。
写真表現を広げるためのアイテムということで、これからも積極的に使っていきたいと思います。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。

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