なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

CENTURY 2.5インチHDDケース CGL25U3S6G

お次はケース

前回の中身の選定に引き続き、今回はケース側の選定です。
使用するHDDに併せたケース側の選定基準は以下のとおりです。

 サイズ : 2.5インチ、厚み9.5mm
 I/F : USB3.0

I/F(インターフェース)をUSB3.0としたのはその高速な転送速度を生かしてバックアップの時間を短縮しようという目論見です。ただし会社PCはUSB2.0までしか対応しておらず、更にノートPCなのでUSB3.0拡張I/Fボードを搭載することもできないのでその恩恵を受けられることはありません。
自宅PCのみでのメリットとなりますが、比較的容量の大きな写真や動画データは自宅PCでの増加が著しいのである程度はその恩恵を受けられると思います。

数あるメーカーの中から玄人志向(BUFFALOと同じメルコグループの自作向けパーツブランド)から発売されているGW2.5CL-SUP3を入手しようとしたのですが、生憎近所のパソコン工房では取り扱っていませんでした。
そこで代わりに入手したのがこちら。

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CENTURY社製の2.5インチHDDケースで型番はCGL25U3S6Gです。
CENTURYのHDD用パーツといえば裸族シリーズが有名です。一般的な知名度は低いと思われますが、我々自作er(ジサカー)の間では有名なメーカです。

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中身はご覧のとおりです。
ケース、USB3.0ケーブル、取扱説明書と、ポーダブルHDDを構築するのに必要なものは一通り入っている感じです。
ケースは保護テープが張ってあり、意外な事にこの艶有りブラックは塗装でした。てっきり成型による光沢だと思っていたのに意外とコストがかけられています。

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ケースの中身はご覧のとおりで、ケースの外周にそって導光管が配置されているのが特徴です。
これはイルミネーションとHDDのアクセスランプを兼ねたギミックらしく、このギミックが面白そうだったことが今回の購入の決め手です。

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ケース側のコネクタはUSB3.0のMicro Bタイプ。これは私の予想外で完全に調査不足でした。そして後ほどこれが問題となることに・・・。

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組み立ては非常に簡単で、ケースを開けてHDDをセットして、フタをスライドさせて固定するだけでOK。
商品名に1分BOXという謳い文句がありますが、その名に恥じない組み立て易さでした。
フタは一応内部のツメによってロックされますが、簡単に開けることができてしまします。
それが嫌な場合はネジ止めによるフタの固定も出来ますのでご安心を。

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PCと接続させるとご覧のとおり導光管が緑色に点灯し、非常に派手なパフォーマンスを発揮します。また、HDDアクセス時はこれが激しく点滅。
写真では綺麗に均一に光っているように見えますが、実物は明るい部分と暗い部分があるのはご愛嬌(苦笑)

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このHDDケースのウィークポイントは内部のHDDが若干動くということです。
HDDをセットした状態でケースを振るとカタカタと小さな音がしたので、対策としてスポンジテープを追加してHDDの動きを規制しました。
こういった対応力も自作erの力量!?これぐらいのことで買った製品を「悪いものだ」と評価するのはどうかな!?と私は思います。

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左が今まで使っていた自作ポータブルHDD、右が今回のものです。
前作はアルミケースだったのでそれなりに放熱していたようですが、今回のケースはABSなので内部に熱が篭りやすいようです。使っていると前作に比べてケースが熱くなるのがちょっと気になりました。
ただし前作もアルミケースだからと言ってHDDとケースが接触しているわけではないのでHDDの冷却にどれほど寄与しているのかは不明です。HDDの冷却を考えるとアルミケース+伝熱シートで構成されたHDDケースが良いのかもしれません。そんな素敵なケースははたしてあるのか!?

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自宅PCはUSB3.0ポートを増設してあるので付属のUSB3.0ケーブルを使用すればなんの問題もありません。
しかし会社PCはUSB2.0ポートしかなく、付属のUSB3.0ケーブルを使うと電力供給が不足する懸念があります。
そこで前作のUSB2.0ケーブル(PC接続側が2ポート接続)を使うわけですが、前述のとおりHDDケース側がmicro Bタイプのコネクタなのでそのままでは使えません。

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そこで各種変換コネクタを駆使してmicro Bタイプコネクタで前作のUSB2.0ケーブルを使用できるようカスタムしました。
スマートフォンの台頭によりUSB2.0のmicro Bタイプコネクタがかなり普及してきたこともあり、このような変換コネクタが普通に売っていたことはありがたいことです。

さて、今回のポータブルHDD自作ですが、HDDが4,880円でケースが2,839円と結果的に8,000円近いコストになってしまいました。
世の中ではBUFFALOやI・O DATAなどから普通に500 GBのポータブルHDDが発売されていますし、Amazonなんかでは6,000円を切っていることもしばしば。
自作ということに感動と興奮を見出せない人達には決してオススメできない内容となってしまいました(-"-;A ..アセアセ

それでは何故、市販品よりコストと時間をかけてまで自作に挑む人々がいるのか!?
私の場合は各パーツの仕様を精査して吟味し、思い思いのパーツを組み上げて完成したときの苦労が吹き飛ぶ喜びや感動が好きなのだと思います。
またパーツを調べている時は妄想の真っ只中にいるので、日常をすべて忘れて没頭できる時間を過ごす事になります。そういった非日常が堪らなく快感なのかもしれません。
自作は非常にクリエイティブな作業。これは自身の仕事にも通じるところがあり、きっと仕事にも活かされているのだと・・・思います。たぶん(笑)