なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

Razer ゲーミングマウス DeathAdder 2013

その手に触れるモノ・・・

さて、皆さんの場合その手に最も触れる時間が長いものは何になるでしょうか?
恋人の甘い髪?可愛い娘の頭??それともお姉ちゃんのお尻???
哀しいかな企業戦士は家族以上に長い時間を過ごすのが職場。その職場における道具はPC(CADワークステーション含む)ということで、マウスやキーボード等の各種入力デバイスが人生でもっとも長い間触るモノの様な気がします。
これがメカニックであれば工具、美容師であればハサミ。そうやって道具を持つことで給料を得ている人は多いハズ。

そして毎日嫌でも触れるその道具達。人生の大半を一緒に過ごす訳ですから、相性が良いモノと接した方が幸せになれるのは間違いありません。
会社から支給される道具でガマンして付き合うのも人生。自分のお気に入りの道具を使って自己満足と小さな幸せに浸りながら仕事をするのも人生。あなたならどちらを選びますか!?

そんなわけでCAD作業者のコダワリの入力デバイスを順次ご紹介していきたいと思います。が、決して万人受けする内容じゃありませんし、それを知らなくても仕事は出来ます。むしろ知らない方が幸せだったりするのかも。「良さ」を知らないと「悪さ」にも気が付きませんしから・・・。

さて、PCの代表的入力デバイスと言えばキーボードとマウスです。プログラマーは各種ショートカットキーを駆使し、いかにマウスを触らずにキーボードに手を置いていられるかが仕事の早さに直結しますが、CADオペレーターはいかにキーボードを触らずにマウスに手を置いていられるかが仕事の早さに直結します。
そして尋常じゃないほどのマウス移動やクリック操作を求められるので、自分の手に合ったマウスを使用しないと腱鞘炎になるぐらい過酷です。

このようなマウスを酷使する環境で、私がCAD用マウスとして選んだのがこちら。ちなみに仕事用ですが自費調達(涙)

イメージ 1


イメージ 2

Razer製のゲーミングマウスでDeathAdder 2013というモデルです。
価格は約6,000円で、光学式USB有線マウスとしては高額な部類ではないでしょうか!?
それにしても派手は化粧箱です。これはゲーミングデバイスの宿命のような気がしますが、日本人のセンスではないですね(苦笑)

ゲーミングマウスというカテゴリはあまり一般的ではないと思いますし、私もPCゲームはまったくしないので遠い存在に感じていましたが、FPSゲームでのマウスの酷使っぷりとCAD作業でのマウスの酷使っぷりは似ているのでは!?という発想に基づきこのマウスを選びました。

調べてみるとゲーミングマウスはマウス業界の大御所であるLogicoolも発売していますし、G5 Laser Mouseというマウスは各社のゲーミングマウスの比較用リファレンスとして良く記事に登場するぐらいメジャーな製品もあります。ちなみにG5 Laser MouseはドイツのCADオペレーターも使っていました。
そのほかにも沢山のメーカーから発売されており、聞いたことが無いようなメーカーもあったりとなかなか面白い発見がありました。
その中でもRazer製品は手のフィット感が良いということから、その口コミを信じて購入に踏み切ったというわけです。

イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5

カタログには「6,400dpiを誇る4G光学センサー登載」とありますが、CAD作業で6,400dpiが必要になるとは思いません。まあこれはその人のマウスの使い方に依存するのでなんともいえませんが・・・。

マウスの基本スペックとしては左右クリック、センターホイール、ホイールクリック、サイドボタン×2ということで、5ボタンマウスになります。
左右クリックは非常に軽く、特に右クリックが軽いのは右クリックを多用するCAD作業ではありがたい事です。
私の場合、右クリックが硬いマウスだと中指の疲労が大きく、結果的に右腕全体が重く疲れてしまいますので。

センターホイールの回転フィーリングは非常に軽く、余りノッチ感が無い感じです。しかし3DCAD(SolidWorks)ではセンターホイールを回してモデルの拡大・縮小を行うのでこの軽い回転フィーリングはとても好感触でした。

サイドボタンのクリック感は軽い操作力の中にもしっとりとした動きがあり、Logicoolのマウスとはまた違った操作感覚です。これは非常に気持ちの良い感覚で、巷でもかなり高評価されていることが納得できました。CAD作業では使用することが皆無なボタンですが、フォルダを開いて階層の深い部分にあるファイルを開いたりする場合、サイドボタンでフォルダの進む・戻るを行えるのはやはり非常に便利です。

また、ケーブルはファブリックケーブルが採用されており、通常のケーブルよりもかなり柔軟なタイプです。これはマウスを大きく操作する際にケーブルの反力が小さいので、マウス操作時のケーブルの煩わしさを感じずに済むことが出来ます。

このマウスはWindowsの標準ドライバで問題なく動作しますが、Razerが提供しているSynapse 2.0というソフトウェアを使用することによりマウスの全機能を使用することができます。
dpiの設定はもちろんのこと、マウス中央とホイールの緑色LEDによるイルミネーションのON/OFFといったことまで設定可能です。

イメージ 6


イメージ 7


イメージ 8


イメージ 9

Logocool製のMX620との比較すると大きさ的にはほぼ同じですが、左右クリックの部分形状がまっすぐになっているので人差し指と中指の曲がりが小さくなります。
これはクリック操作に大きく影響し、クリックの操作力が小さいことと相まって頻繁なクリック入力でも手の負担が軽減されるように思います。

正面から見ると分かる通り右手専用に設計されていますが、マウスのホールド感はMX620とはかなり異なり、私の手の大きさだとDeathAdderの方が手にフィットする形状でした。
また、MX620と同様にマウスのサイド部分はラバーが貼られており、このラバーによるグリップでマウス操作が楽になっています。手に汗をかくとちょっとヌルヌルしてきますが・・・(苦笑)
ちなみにマウスに手を置くとDeathAdderの方が幅広に感じます。MX620は中央部が大きくえぐられているので、マウスに手を置くと実際の大きさより小さい印象を受けるのかもしれません。

DeathAdderの重量は105gなので非常に軽く、これはマウス移動量の多いCAD作業においては腕の負担が激減します。私はCAD作業用マウスの選定基準として重量は100g程度という基準を設定しており、やはり軽いマウスを使った方が腕の疲れが違います。なにせ1日10時間はマウスを触っていますので(苦笑)
また、無線式マウスは電池を内蔵しなくてはならないので必然的に重くなる傾向にあります。私はそれを嫌って有線式のマウスを選びました。

イメージ 10

光学センサーはマウスのど真ん中に配置されています。
MX620は小指側に極端に寄っておりすごく違和感がありましたが、マウスのセンターにセンサーが配置されていると、右手の動きと画面のカーソルの動きが直結して気持ち良い操作ができます。

マウスのソールは別売されており、長期の使用により削れてきた場合は自分で交換できるようです。このあたりはゲーミングマウスならではと言ったところでしょうか。普通のマウスならそこまでして使い倒そうとは思いませんよね。

イメージ 11


イメージ 12

実際にマウスに手を置いた感じはご覧の通りです。

まだ最適な設定を見つけきれていないような気もしますが、とりあえず1,100dpi、加速設定は3、ポーリングレートは500Hzで運用しています。マウスの感度が良すぎると小さなマウスの動きで画面のカーソルが大きく動きいてしますので作図しにくいのですが、逆に感度が低すぎるとマウスの移動量が増えて腕の負担が増加します。
このあたりのバランスは人それぞれだと思いますが、自分に合った設定にすることで腕の負担を軽減できるのではないでしょうか!?

実際にこのマウスを使用してからは右クリックが軽くなったので中指の疲労は激減しました。
しかし以前使用していたCAD用マウスよりもマウスが幅広になった影響で、小指の負担が増えました。これはマウスの持ち方を変えることで対応できそうなのですが、長年の癖を修正するのはかなり至難の業。まあ使用するにつれ慣れていく部分だと思います。

と言う訳で、毎日長時間マウスを触る方はこのようにこだわってみるのはいかがでしょうか!?日々の疲労が違ってくる可能性もありますし、逆に合わなくて疲れが増える場合もあるかもしれません。
しかし新たな出会いは必ずや何かしらの刺激を提供してくれるでしょうし、相性の良いモノが見つかればそれは必ず自分の武器になるでしょう。