なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

MICHELIN ハイグリップタイヤ Pilot Power 2CT

紹介

既に後継のモデルが発売されているので賞味期限切れの内容ですが、私がミシュランタイヤを愛用し続けるきっかけになったタイヤがこちら。

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MICHELIN製のハイグリップタイヤであるPilot Power 2CTです。
発売は2006年4月と意外と古く、同カテゴリーに位置するPower Pureが2010年2月に発売されていも未だに併売されている(2013年1月現在)ことからその人気が伺えます。
ちなみに70%ストリート、30%サーキットの使用を想定しており、公道重視のスポーツタイヤのカテゴリーだそうです。

このタイヤの特徴としては2コンパウンド・テクノロジー(2CT)を採用しているところにあり、トレッド部のセンターとショルダーの2つのゾーンに異なるコンパウンドを使用することでしょう。

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センター部は硬めのコンパウンドを使用して耐磨耗性を、ショルダー部は柔らかめのコンパウンドを使用してグリップを稼ぐ構造らしいのですが、上図をご覧の通りかなりのバンク角でないとショルダー部のグリップが高い部分を使えない様な気がします。
一説によるとあまりに性質の異なるゴムを1枚の板状に成形するのは技術的に難しいらしく、2CTを過大評価しない方が良いとの見解もあります。ゴムとは違いますが、私の経験上、樹脂成形で2色成形すると必ず異種材料間の接合力が問題となるのでなんとなく正しい見解のように思えます。
そんなわけで、私は「2CTだからすごいタイヤだ!!」というスペック重視の先入観は持っていません。

私は元々BRIDGESTONEユーザーであり、このタイヤの前はBT-002STを愛用していました。ハイグリップタイヤの名に相応しいグリップ感と素直なハンドリングが気に入っていましたが、出入りするバイク屋の仲間が次々とPilot Power 2CTに履き替えその素晴らしさを絶賛し始めたので感化されたとい言うわけです。

インプレッション

初めてPilot Power 2CTの感じたことは以下の通り。

・BT-002STに比べてフロント周りが軽く感じる。
・BT-002STの強烈なグリップ感に対して、サラッとした感覚。
・サラッとした感覚の割りに、バンク中の安心感が高い。

というファーストインプレッションでした。
BT-002STに比べてグリップ感は劣るものの何故か安心できるフィーリング。この感覚が今もこのタイヤを気に入り続けている理由なのだと思います。

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これはタイヤを使い切って交換する直前の写真ですが、自分にしてはセンターからサイドまで綺麗に使えていますし、相性が良かったことの表れではないでしょうか。
また、ライフが思いのほか長かったことも好印象でした。しかしこのタイヤを履いていた時は栃尾にバイクを置いていたこともあり、ほとんど信号も無く車庫から出して即峠状態だった影響もあるかもしれません。とりあえず7,000km程度も持ってくれました。

ただし、フロントタイヤが磨耗してくるとハンドルの切れ込みが激しくなって乗り辛くなる印象がありました。この磨耗によるハンドリング性の低下は以前使っていたBT-002STなどよりも激しいような気がします。

この後は製造不具合によりPilot Power 2CTが一時的に入手できなくなってしまった影響でPower Pureに履き替えましたが、次回のタイヤ交換ではPilot Power 2CTに戻そうと思わせるほど好印象なタイヤでした。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。
また、整備不良は生命の危険に直結する恐れがありますので自己責任でお願いします。