なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

MICHELIN ハイグリップタイヤ Power Pure

紹介

製造不具合によりPilot Power 2CTが一時的に入手できなくなってしまった影響で次にセレクトしたタイヤがこちら。

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MICHELIN製のハイグリップタイヤであるPower Pureです。
発売は2010年2月と比較的新しいタイヤ(2013年1月現在)で、70%ストリート、30%サーキットの使用を想定した公道用スポーツタイヤのカテゴリに分類され、これはPilot Power 2CTと同じカテゴリになります。
ちなみに前年に発売されたPilot Oneは70%サーキット、30%ストリートの使用を想定したサーキット用のタイヤですのでPower Pureはあくまで公道用とのこと。

最初一目見たときの感想はセンターの縦溝が何ともカッコ悪い不細工なタイヤというのが正直なところですが、これは現在も同様の感覚です(苦笑)
一見すると溝の数に対して接地面積が多いように見えますが、パタンネガティブ比はフロントが12%、リアが10%で、Pilot Oneの前後共に5%という数値から比べると低い値となっています。

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そしてPilot Power 2CTと同じく2コンパウンド・テクノロジー(2CT)を採用していますが、ショルダー部のソフトコンパウンドの範囲が広くなっており、浅いバンク角でもその恩恵を享受できるように改良されているようです。
しかしその効果はどれほど体感できるのかは分かりませんが・・・。

更にもう一つの特徴として、従来のタイヤから大幅に軽量化されているとのことです。
バネ下重量軽量化による慣性力軽減は、敏捷なハンドリング性能を得るために有効とされており、他の足廻り部品と比較してタイヤの軽量化はブレーキディスクの4倍、ホイールの3倍の慣性力軽減効果があるとのこと(ミシュラン社調べ)。

インプレッション

Pilot Power 2CTとの比較になりますが、まずそのバンクスピードの速さに驚かされます。
とにかく猛烈なバンクスピードで、これは軽量化による慣性力軽減が大きく効いているのかもしれません。
また、とにかく良く曲がるというか曲がりたがるフロントの特性で、Pilot Power 2CTのときと同じ感覚でコーナーに入ると予想より早くインについてしまいます。
この乗り手を急がせる特性は好き嫌いが分かれるところではないでしょうか!?

また、特徴的な縦溝の影響か、レコード盤のような溝の掘られている道路ではハンドルが取られやすくなります。すり抜け時に道路の段差があった場合も同様で、この点はウィークポイントだと感じました。
対してリアはPilot Power 2CTに比べるとかなりのグリップ感があります。こちらはPilot Power 2CTよりも良い印象でした。
猛烈に曲がりたがるフロントとリアの抜群なグリップ感。慣れた峠を走るには最高のフィーリングですが、慣れない道を探りながら走るには手厳しい感じも受けました。この辺りは乗り手の技量も影響するので私の主観ですが・・・。

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肝心のライフは若干短くなり6,000km程度でしたが、前回とは使用状況も違いますし、一概に減りやすいとは言えません。
また、磨耗によるハンドリングの悪化はPilot Power 2CTと同様で、これはMICHELINの傾向なのかもしれません。

いずれにせよ超個性的なタイヤであることは間違いなく、Pilot Power 2CTが併売されていることも納得がいくような気がします。
これほど主張の激しいタイヤも少ないでしょうから、試しに履いてみるのも悪くないかと思います。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。
また、整備不良は生命の危険に直結する恐れがありますので自己責任でお願いします。