なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

ハヤブサ修理経過報告

経過報告


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この記事でお伝えしたとおり長岡へ放置してきたハヤブサですが、ロ~ソン88さんの助けによってSBS長岡東へ緊急入院することになりました。
しかしSBS長岡東が引き揚げた時は何故かエンジンが普通にかかり、症状が再現しないので原因特定に時間がかかりそうな予感が(汗)

そんな状況でしたがSBSから以下の報告が入り、私とSBSの所見は以下のとおりとなりました。

【プラグチェック】
カーボンで真っ黒だとのことでした。不調時はマフラーから黒煙を吐いていたので、おそらくその影響で真っ黒になったと思われます。

【シリンダコンプレッションチェック】
概ね15 kgf/cm2(14.7 bar)でばらつきも無かったそうです。ちなみに規定値は12.2~16.3 kgf/cm2(12~16 bar)でばらつきの許容値は2 kgf/cm2(2 bar)以内です。

【燃圧チェック】
規定値3.06 kgf/cm2(3 bar)に対し概ね3 kgf/cm2と良好だったが、アイドリング付近では3.2 kgf/cm2と高めとのことでした。よってアイドリング付近では燃料が濃く、前回のツーリングでの過酷な渋滞走行でプラグがカブリ気味になった!?
これはツーリング中に1度エンジンが止まったことと、プラグがカーボンで真っ黒である事実と一致します。

【燃料ポンプ分解】
アイドリング付近で燃圧が高い現象を突き止めるべく燃料ポンプを分解したそうです。

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メインのフィルタ2個は汚れておらず、写真のリターンライン(レギュレータ手前)のフィルタが汚れていました。
このフィルタが詰まると燃料のリターン量が減って燃料が濃い状態になります。エンジンの回転が上がると負圧バルブでレギュレータが閉じて燃料のリターン量も減るのでフィルタの詰まりの影響は低減されます。

と言うことで、このフィルタの詰まりによってアイドル付近の燃圧過多となり、プラグかぶりを誘発した事が不調の原因と推定しました。
この原因ならば渋滞による低速走行でのエンジンストール、そして金沢に戻る途中での低回転での絶不調の症状を説明することができます。

ハヤブサの持病として燃料ポンプのフィルタが詰まって燃圧が低下して不調になるのは有名な話ですが、逆に燃圧が上がるのは私も経験が無く予想外でした。

【その後】
現在はバラした燃料ポンプを組み立てるために消耗品であるOリング/パッキン類を発注したところです。ついでにプラグ、エアフィルタ、バキュームホース、断熱スポンジ等も交換します。
その後燃圧をチェックし、燃圧が正常値に戻ればとりあえず修理は完了というところでしょうか。

ちなみにモロモロの部品代は22,140円。まあこんなものでしょう。
工賃の方は詳細を伏せますが予想以上に安くて驚きました。SBS長岡東は栃尾転勤時代に何度かお世話になっていますが、毎回工賃が良心的というイメージがあります。
そして流石SBSということで、素人では知りえない情報も教えて頂いたりと非常に勉強になりました。