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99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

Canon ズームレンズ 望遠 EF70-200mm F2.8L IS III USM

紹介

EF24-70mm F2.8L II USMEF16-35mm F2.8L III USMを手に入れたからには大三元レンズの最後の一本も・・・という訳ではなく、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでは空港展望デッキでの夜間・薄暮撮影に限界を感じたため、明るい望遠レンズを導入することになりました。

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Canon製の望遠ズームレンズであるEF70-200mm F2.8L IS III USMです。

2018年9月発売で、EFマウントのレンズとしては最後発の部類。もちろんF2.8通しの望遠ズームレンズとしてはこれが最終形となります。
II型とIII型はコーティングが違うだけで描画性能に差はないようなので中古価格が下がっているII型の購入も一時は考えましたが、修理対応期間が2025年5月というのが気になり、やはり現行品であるIII型を購入することに。

いつものように某オークションで中古を入手したのですが、III型は中古の流通は少なくなかなか苦労しました。そして出品の少なさから焦って入札したせいか、これまでに入手した中古レンズの中では外観コンディションが最も劣るものでした。
写り自体に全く問題はありませんが、マウント付近と三脚座に塗装剥げとフードに大きな擦り傷があったのは残念でなりません。やはり現物を直に確認できないオークションの怖さです。塗装剥げや擦り傷があるのを承知して買うのは良いのですが、入手した後に発覚するのは勘弁してほしいです。

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さて、毎度おなじみのレンズの外観比較。左から順にEF16-35mm F2.8L III USMEF24-70mm F2.8L II USM、EF70-200mm F2.8L IS III USM、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMで、焦点距離順に並べてみました。
大きさや長さはEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMとほぼ同じ。一応1570gに対し1480gなので多少軽いのと、94mmに対し88.8mmと最大径も気持ち小さく、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを持ち慣れている身としてはそれほどインパクトのあるものではありませんでした。

ただ、カメラライフを順当にステップアップしてきた人がEF70-200mm F2.8L IS III USMを初めて手にした場合、当然「長っ!!、重っ!!」といった感想になると思います。やはり最初に手にしたLレンズかつ常用レンズがEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMというのがいろんな意味で価値観を崩壊させたのかも。

では拙い写真ですが、このレンズで撮った写真をご参考までに。

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EOS 7D Mark II + EF70-200mm F2.8L IS III USM / Tvモード 120mm F3.2 1/30秒 ISO5000 WB:オート PS:オート

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EOS 5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS III USM / Avモード 142mm F2.8 1/160秒 ISO640 WB:オート PS:オート

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EOS 5D Mark IV + EF70-200mm F2.8L IS III USM / Avモード 100mm F8 1/250秒 ISO100 WB:オート PS:オート

1枚目の写真はEF70-200mm F2.8L IS III USMのほぼデビュー戦で時折雨がパラつくコンディションでしたが、多少濡れても傷モノの中古品なので躊躇なく実戦投入(笑)
ちなみに解放F値が小さいレンズを付けてファインダーを覗いた場合、当然ファインダーに映る画像も明るくなります。なので、暗闇を飛ぶ航空機も何とかファインダー内で視認することができ、シャッターを切る前からF2.8の明るさの恩恵を受けられました。

そしてなにより撮れた画も満足のいくものでした。このような過酷な撮影にも応えてくれるタフさはまさにLレンズの真骨頂なのではないでしょうか。
また、同じような写真をEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMで撮ろうと思うとかなり大変で、当初の目論見どおりの撮影が出来るようになったのは非常に嬉しかったです。

2枚目の写真ではフルサイズのF2.8のピントの薄さ、ピントが合った部分のシャープさ、綺麗なボケに驚きました。また、3枚目の写真のように絞れば画面全域でカリっとしたシャープな画が得られます。更に解像力も抜群でLレンズの名に恥じない性能だと感じました。
なのでポートレート撮影にも使いやすく、遊びに興じる娘を久々に盗撮しまくるほど撮影が楽しくなるレンズで、巷で絶賛されるだけのことはあるなと思います。

そんなわけで価格と重量のハードルが非常に高いレンズですが、それに見合っただけのしっかりとした性能がありますし、割と使いやすい焦点距離なのでとてもお勧めできるレンズです。
また、解像力も高く十分なトリミング耐性があるので、200mmを超える望遠域はトリミングで多少は補えます。なので飛行機撮影などの明確な目的がない限りEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを買うよりもEF70-200mm F2.8L IS III USMを買った方が幸せになれると思います。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。

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