なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark IV

憧れのフルサイズ

EOS 7D Mark IIを手に入れてからは俄然撮影意欲が湧いて毎週末にカメラ遊びに没頭し、その性能の高さに酔いしれていました。しかし頭の片隅にはずっとフルサイズへの憧れがあり、更にLレンズが揃ってきたこともあって遂にフルサイズ機の購入を決意するに至りました。
しかしフルサイズを買ってもEOS 7D Mark IIほど使い倒せるかという疑問もあったのでEOS 6D mark IIを買おうかとも思いましたが、一切の寄り道をせずに王道かつゴールのEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを買った時の成功体験があったため、同様にEOS 5D Mark IVの購入を決意。
ただし新品ではなく中古を探すことにし、手始めに某オークションサイトで幾度か入札を試みるも競り負けを続け、ふと某フリマサイトを見ていたら出物があったので競り負けの反動で手を出してしまいました。

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2017年6月購入のワンオーナー品。レリーズ回数は不明ですが前オーナ曰く「使用頻度は少ないのでさほどショット数は多くないと思う」とのことです。
外観は大きな傷はないもののカメラバッグなどの擦れによるテカリは多少あり、4年以上使われてきたなりの使用感はありますが、大切に使われてきたであろうことは伝わってきました。同じように中古で手に入れたEOS 7D Mark IIは使用感が全くなく、逆にそれが異常なことだったのかもしれません。
ちなみに取引の際に前オーナーからお願いされたことがあって快諾したのですが、そのお礼としてLexar Professional 1066x 64GB CFカード(UDMA7 160MB/s)を頂けたのは非常にありがたく、EOS 5D Mark IVを使い始めるうえでの初期投資が不要になった点は嬉しかったです。

EOS 7D Mark IIとの比較

EOS 7D Mark IIと、EOS 5D Mark IVを並べるとご覧のとおり。

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僅かに、EOS 5D Mark IVの方が大きく見えますが逆に厚みは減っています。詳しくない人が見たら見分けがつかないぐらいの差だと思います。
EOS 7D Mark IIを手にすると小さなボディの中に重い機構部品を詰め込んだ凝縮感みたいなものを感じるのですが、EOS 5D Mark IVの方は割と軽く感じ、実際に製品重量もEOS 5D Mark IVの方が軽いです。フルサイズ=重いという先入観があったのですが、これは意外な結果でした。
また、グリップラバーもEOS 5D Mark IVの方が硬くてツルツルしていてグリップ感が低いように感じましたが、これは経年劣化の可能性もあるので何とも判断しがたいです。

各ボタンの並びと操作フィーリングはEOS 7D Mark IIとほぼ同じで、測距エリア選択レバーの形状が異なるぐらい。EOS1桁機2台体制となった今、操作感も含めたインタフェイスが統一されているのはとっさのカメラチェンジでも操作に迷わないので非常に使いやすいです。
ただしEOS 5D Mark IVの背面液晶はタッチパネルになっており、ピンチ操作で画像を拡大・縮小したり素早く設定変更できたりと、この辺りは後発であるEOS 5D Mark IVにアドバンテージがありますが、EOS 7D Mark IIの癖でついついボタン主体での操作になってしまうのはご愛敬。また、背面液晶は若干のサイズアップと解像度が増えており、非常に綺麗な映りになっています。

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ファインダーを覗いた感じも同様です。ただし、AF測定点は若干少なく更にAFエリアも狭くなっていますが、これはフルサイズが故の致し方がない点かと。
また、インテリジェントビューファインダーは細かく比べると違いがありますが、迷うほどの差ではありません。一番大きな違いはEOS 60Dと同様にMモードでの露出計がファインダー下部中央に表示されることでしょうか。これは見やすいので助かります。

このように、EOS 5D Mark IVとEOS 7D Mark IIの共通性は非常に高く、操作感の違いで我慢を強いられることがほぼありません。なのでEOS 6D Mark IIを買っていたらその点は大いに不満になったでしょうし、高いけれどもEOS 5D Mark IVを選択して良かったと素直に思いました。

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参考までにEOS 7D Mark IIEOS 5D Mark IV、EOS 90Dのスペックを並べるとご覧の通りです。もはやこのクラスのカメラになると基本的な仕様での比較は無意味なような気もしますが、EOS 90Dのバッテリーの持ちの良さだけは非常に羨ましいです。

また、こう見るとEOS 90Dの画素数が際立っておりトリミング耐性も非常に高いように見えますが、センサのダイナミックレンジやノイズの問題もあるのでEOS 5D Mark IVの方がトリミング耐性が高いような気もします。
実際にEOS 5D Mark IVを使い始め、高画素数とノイズの少なさを活かしたトリミングでAPS-Cに対する焦点距離の短さを補うことも多々あるのですが、トリミング後でも高画質を維持するその性能に驚いています。

画質という意味では、特に夕焼けを撮影すると暗い空と明るい夕焼けのグラデーションの諧調表現が素晴らしく、流石フルサイズと唸らせられるものがあります。なので動体撮影以外はEOS 5D Mark IVを使うことが多くなりました。これはEOS 7D Mark IIの消耗を防ぐ意味でも良い使い分けになっています。

作例

拙い写真ですが、このボディで撮った写真をご参考までに。

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EOS 5D Mark IV+EF16-35mm F2.8L III USM / Avモード 16mm F8 1/320秒 ISO100 WB:太陽光 PS:風景 トリミング(2984×4476)

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EOS 5D Mark IV+EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM / Tvモード 200mm F5 1/1600秒 ISO200 WB:太陽光 PS:オート トリミング(4980×3320)

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EOS 5D Mark IV+EF16-35mm F2.8L III USM / Avモード 35mm F5.6 1/60秒 ISO800 WB:太陽光 PS:風景

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EOS 5D Mark IV+EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM / Avモード 400mm F5.6 1/1000秒 ISO100 WB:太陽光 PS:オート トリミング(3480×2320)

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EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS III USM / Avモード 200mm F2.8 1/160秒 ISO800 WB:オート PS:オート

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EOS 5D Mark IV+EF70-200mm F2.8L IS III USM / Avモード 70mm F8 1/640秒 ISO100 WB:オート PS:オート

1枚目の写真は横構図から縦構図へトリミングしたものですが、トリミング前で6720×4480ピクセルもあるため、トリミング後でも十分な画素数を維持できています。飛行機はその瞬間までどこを通過していくか分からず、かつ移動速度が早くて構図の修正が難しいですが、その撮影スキルの不足をトリミングで救えるのは邪道だと思いつつもありがたいです。
2枚目と3枚目はグラデーションが、4枚目は反射の艶感が良くでており、フルサイズの表現力に驚いた写真です。
5枚目と6枚目は何の変哲もない写真ですが、白く色彩に乏しい撮影対象でどんな感じに写るのかが伝わればと思って掲載しました。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。

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