なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

brembo 4POT4PAD キャスティングキャリパー

紹介

バイク乗りなら一度は交換を夢見るブレーキキャリパー。そしてその憧れのスタンダードはbremboでしょう。
しかしbrembo製ブレーキキャリパー=高額というイメージがあり、更にダストシールが付いていないレーシングモデルはメンテが欠かせないという敷居の高さがあります。
そこで私が選んだブレーキキャリパーはこちら。

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brembo製の4POT4PADキャスティングキャリパーです。価格は片側19,000円ほどで、円高の現在ならもう少し安く買えると思います。

このキャリパーはキャステングの名のとおり鋳造品なので、削りだし(ビレット)キャリパーに比べるとかなりお安い値段設定。
またOEM供給しているブレーキキャリパーなのでストリート用に作られており、ダストシールも付いています。
そもそもこのキャリパーを選んだ理由は、Ducati999に試乗したときにそのブレーキの制動力とコントロール性に驚き、調べてみるとこのキャリパーが採用されていたからです。
値段も安くダストシール装備で長期間使えそうなところが採用の決め手でした。

このブレーキキャリパーは取り付けピッチが65mmなので、ハヤブサにはそのまま取り付けることができません。
そこでN PROJECT製のキャリパーサポートを使用しています。こちらのお値段は10,000円ほどだったと思います。
また、純正のバンジョーボルトはピッチが1.25mmですが、bremboは1.00mmなのでバンジョーボルトの変更が必要です。更にブレーキホースも純正では短すぎるので変更する必要がある点にご注意下さい。

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そして4POT4PADの名のとおりブレーキパッドが4枚装着されています。ブレーキピストン1つに1枚のブレーキパッドと言う事で、ブレーキパッドの作動がスムーズだとのこと。
しかしその分ブレーキパッドは通常の2枚よりもお高めで、メンテナンスコストは高くつきます。ただ、bremboのブレーキパッドは非常に分厚いので交換サイクルは長く、そこでコストは相殺されるかもしれません。

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このブレーキをハヤブサに取り付ける場合、上側のブレーキパッドがブレーキローター外周の面取り部分にかかり、ブレーキパッドが接触しない部分が出来てしまいます。
これはTOKIKO製6ポッドキャリパーから換装した場合に必ず起きる現象で、ブレーキパッドを削って対処するしか無いようです。
私もブレーキパッドを削って対処しましたが、特に問題に感じた事はありませんでした。

インプレッション

ブレーキキャリパーの交換はマスターシリンダー(NISSIN φ19ラジアルポンプ)とブレーキホース(SEAGE-LINE ステンレス)も同時に交換したので単品でのインプレッションではありませんのでご注意を。

純正6ポッドと比べると絶対的な制動力はそれほど変わらないような気がします。
しかしコントロール性が素晴らしく、指先の動きにリニアに反応してくれます。純正だとある程度握りこまないと制動力が立ち上がりません。
また、ブレーキレバーのストロークに応じて製動力が変化する様が分かりやすく、交換直後は非常に感激した覚えがあります。
このブレーキ性能ならば買って後悔することはないと私は思います。

しかしこのブレーキシステムを導入したのは2004年で、それから8年/34,000kmが経過。3,000~5,000km毎にメンテナンスをしてきましたが、今ではフツーのブレーキになってしまいました。ブレーキキャリパー側のシールの劣化+マスター側のシールの劣化でしょう。
また、このブレーキキャリパーはメンテナンス用のシールが入手しづらく、曖昧ですが片側10,000円程度したような記憶があります。そうであればいっそのこと新品に交換してしまった方が早いのかもしれません。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。
また、整備不良は生命の危険に直結する恐れがありますので自己責任でお願いします。