電源基板取付
まずは電源基板単体での通電テストです。
トランスの0-150Vタップと電源基板をテストクリップで繋ぎ、電源を投入します。
まずはGNDとOPTの1次側配線(黒)を接続する端子にDCレンジにしたテスタを当て、電源投入後、ゆっくり電圧が立ち上がるのを確認します。ちなみに電圧は200V以上になるので感電に注意して下さい。
各部の測定結果は以下のとおりでした。
- 入力電圧:105.0 V
- トランス2次側電圧:169. 8 V
- 整流後電圧:227.5 V
- OPT:215.2 V
- V+:33.29 V
- V-:-0.793 V
通電テストで問題がないことを確認したら、AC150V、V+、V-、GNDの配線をはんだ付けします。
そしてOPTの1次側配線(黒)を電源基板にはんだ付けしてから電源基板をケースに取り付け、トランスの0-150Vタップに配線をはんだ付けします。
以下、製作に関する補足情報です。
- 配線はすべてKV 0.3sq又はUL1007 AWG22を使用。
- ビスはM3×6-P2 座金組込み十字穴付きなべ小ねじ 真鍮+ニッケルメッキを使用。
アンプ基板取付
本来はアンプ基板単体で通電テストをした方が良いのかもしれませんが、私は通電テスト無しでケースに取り付けました。
アンプ基板を取り付けると配線はもはやカオスです。
根気よく、何度も確認しながら真空管ソケットからの配線、ボリュームからの配線、負帰還ラインの配線、V+、V-配線をはんだ付けします。
写真はありませんが、TRSジャックのアース線、電源基板のアース線、アンプ基板のアース線は3本をまとめてアース母線にはんだ付けしています。
以下、製作に関する補足情報です。
半固定抵抗基板の取り付け
アンプ基板からの配線は配線固定具を使用してご覧のように這わせておきます。
半固定抵抗基板に配線をはんだ付けし、これで配線作業は完了です。
以下、製作に関する補足情報です。
- ビスはM3×5 十字穴付きトラス小ねじ SUSを使用。
- 配線固定具はELPA PE-714NHを使用。
アンプ基板の簡易通電テスト
電源を投入して560Ω3Wの抵抗の両端の電圧を測定し、電圧が徐々に上昇して21Vぐらいになることを確認します。ここで19V以下または24V以上だった場合は何かしらのミスがあるとのことです。
最終組み立て
トランスカバーと裏フタを取り付けます。
ちなみにトランスカバーの固定ビスはXLRコネクタのせいで+ドライバのアクセス性が悪く、細い+ドライバ(No.1)を使用しないとビスを締めることが出来ませんでした。
ボリュームのツマミの位置合わせを簡単にするため、直線を30度間隔で放射状に描いた紙をケースに貼り付けます。
ボリュームの軸を左にめいいっぱい(ボリューム最小状態)回しておき、写真のようにツマミの切り欠きの位置を合わせて固定します。
ボリュームのツマミを右にめいいっぱい(ボリューム最大状態)回し、ご覧の位置にツマミの切り欠きの位置が来ることを確認し、紙を剥がします。
最後に電源を投入して30分ほど放置し、DCバランス調整をすれば完成です。
以下、製作に関する補足情報です。
- 裏フタのゴム足の固定ビスはM3×10-P3 座金組込み十字穴付きなべ小ねじ 真鍮+ニッケルメッキとナットを使用。
- トランスカバーと裏フタの固定ビスはM3×6-P2 座金組込み十字穴付きなべ小ねじ 真鍮+ニッケルメッキを使用。
内部配線の様子
参考として内部配線の様子が分かる写真を多数掲載しておきます。