測定準備
アンプの内部にテスターを突っ込んで各部の電圧を測定するのは無謀なので、まずは下ごしらえです。
ゴム足をケース底面に直接取り付け、測定したい箇所にテストクリップを取り付けます。
テストクリップの反対側は写真のように番号を振った段ボールに噛ませておきます。こうすることで測定をスムーズに進めることができます。
次にDCバランスを調整し、これで測定の準備が整いました。
測定結果
測定点はご覧のとおりです。⑥~⑪はLchとRchのそれぞれを測定します。
また、使用したテスターはSANWAのPM3です。
測定結果はご覧のとおりです。
電源電圧が若干高いので、B電源の電圧も若干高めに出るのは仕方がないかと思います。
ヒータ電圧が高めですが、ぺるけ氏の6DJ8全段差動PPミニワッターの製作ガイドに「ヒーター用の6.3V巻き線にはトランス定格よりも高めの6.6V~6.7Vが出ます。私はそのままの電圧で動作させていますが、ヒーター回路に0.47Ω1Wを割り込ませて0.3Vほどドロップさせればほぼ6.3Vにできます。」と書いてあったため、これを参考に私もそのまま使うことにしました。尚、6N6Pの最大定格は7Vなのでこの点でも問題はありません。
また、ZD5.6の電圧が若干低めで、それらに釣られるように各部の電圧が基準値から若干ずれているような感じです。
基準値からのズレはご覧のとおりです。
ズレていると言っても10%以内なので合格としました。唯一⑩-①だけは基準値から大きく外れていますが、6DJ8全段差動PPミニワッターでもこれぐらいの値だったのでOKとしました。
LchとRchの差は僅かで、この点はバッチリでした。