なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

デサルフェーター(Model 1)

    コンセプト

以前にも書きましたが、Model 1のコンセプトは以下の通りです。

 

オリジナル版をデチューンした低出力タイプとし、選定した各部品の動作確認を目的として製作する。

 

このような理由から、動作仕様は以下の通りとしました。

 

R1:220kΩ
R2:9.1kΩ
C2:0.0022μF
t1:349μs
t2:14μs
f:2.754kHz
Duty:3.7%

 

動作周波数はオリジナルの2倍ありますが、t2は半分以下なので出力するパルス電圧はかなり低いです。

 

    製作例

回路図は以下の通りです。

 

イメージ 1

オリジナルと比べて回路保護にポリスイッチが実装されており、かつ、動作確認用のLEDが追加されています。
太線で描かれている部分は極力太く短く配線しないと、せっかく発生させたパルス電圧を減衰させる原因になるので注意して下さい。

 

実装図はご覧の通りです。

 

イメージ 2

各ラグ板とC4、L1、D1が極力接近するよう配置し、導線も短くなるよう考慮しています。
基板に対して比較的余裕のある実装となりました。

 

完成状態はご覧の通りです。
実装図を作成すると実際の製作が凄く楽になります。失敗がかなり少なくなりますので、是非とも製作することをオススメします。

 

イメージ 3

 

イメージ 4

 

イメージ 5

    出力測定

デサルフェーターをオシロスコープに接続して出力波形をモニタしました。
基板-バッテリー間のハーネスはAWG14、長さ70mmで製作しています。
バッテリーは古河バッテリーのFT12A-BSで、満充電してもハヤブサのセルが数回転しか回せないぐらい劣化したものです。

 

イメージ 6

使用したオシロはLeCroyのデジタルオシロ。とても個人で所有できるものではありません(苦笑)
写真のデサルフェーターはModel 3ですのでご注意を。

 

まずはバッテリー側の出力波形です。

 

イメージ 7

17.84Vの電圧でした。
バッテリーの電圧が11.5Vだったので、+6.34Vの出力となります。
パルスの立ち上がりも10nsとかなり鋭いパルスとっていました。

 

次に基板側の出力波形です。

 

イメージ 8

先ほどの測定画面とは電圧の測定レンジを変えていますのでご注意を。

 

やはりパルス電圧は基板-バッテリー間のハーネスでかなり減衰しているようで、23.96V(+12.46V)と先ほどより大きな数値が得られました。
全Modelで共通していたことですが、70mmほどのハーネスでもパルス電圧は大体半分ぐらいまでに減衰してしまうようです。

 

Model 1はあくまで動作確認が主目的なのでこれ以上の検証は行っていません。

    付録

部品リスト及び価格は以下の通りです。

 

イメージ 9

 

イメージ 10

ex.1はこの作例になります。
http://bluemaywind.jpn.org/525/2005.2/5_2_19.htm

    注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、最悪の場合火災を招く恐れがありますので自己責任でお願いします。