なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

デサルフェーター(Model 3+)

製作例

失敗に終わってしまったModel 3を改修し、正常に動作するよう改造しました。
回路図は以下の通りです。

イメージ 1

Model 3にPSW1、L2を追加しています。

完成状態はご覧の通りです。
製作済みのModel 3に急遽PSW1、L2を追加することになったので、L2は基板背面に実装せざるを得ませんでした。

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イメージ 3


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最終的には50mmのハーネスを製作してバッテリーに接続しました。

一応実装設計も行ったのでご参考までに。

イメージ 5

なんとか全ての部品を片面に実装することができましたが、発熱する部品が接近しているのが少し気になります。

出力測定

条件はModel 1と同様で、基板-バッテリー間のハーネスはAWG14、長さ70mmで製作しています。

VR=0kΩ、t2:34μs、f:2.485kHz】
バッテリー側:18.18V(+6.68V)
基板側:25.83V(+14.33V)

Model 1が12.46V(+6.34V)あったことを考えると、t2が2倍以上増えているのにパルス電圧はそれほど増えていないことがわかります。
またハーネス部分での減衰率も増えていますので、t2を増加させると効率が悪化するように思えます。
しかし、Model 1と3では実装も違いますし、その部分の誤差も考慮しなければならないのかもしれません。ハーネスであれだけパルス電圧が減衰するので、実装でも大きな影響があると思います。

VR=32kΩ、t2:82μs、f:2.000kHz】
バッテリー側:20.39V(+8.89V)
基板側:32.23V(+20.73V)

VR2を回して抵抗値を増やせばそれに応じてパルス電圧も増えます。
しかし先ほどの測定結果と同様にt2の増分に対して電圧の増分は少ない印象です。
また、この条件ではD1、L1、L2の発熱が非常に激しく、とても常用できるような雰囲気ではありませんでした。

各部品の発熱を考慮した結果、VR=10.6kΩ、t2:50μs、f:2.300kHzで使用することにしました。各部品を素手で触っても「かなり暖かい」と感じる程度で、恐らく表面温度は40~50℃程度と予想されます。
発熱に関しては長期的な観察が必要であり、これは流石に自宅でしか検証できなかったので、上記条件でのパルス電圧は測定していません。

また、各測定波形のデータを保存し忘れましたので、今回はお見せすることは出来ず申し訳ないです。

また、外部電源からの電源供給ですが、11V出力のスイッチング電源を接続するとバッテリ端子間電圧は11.30Vで安定し、デサルフェーターを接続していてもそれ以下の電圧になることはありませんでした。
このときのR8の両端電圧は約0.2Vで、R8は1Ωであることからデサルフェーターの消費電流は約200mAであることが判明しました。

付録

部品リスト及び価格は以下の通りです。

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注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、最悪の場合火災を招く恐れがありますので自己責任でお願いします。