今回はヘッドホンアンプの備忘録のJJさんが作られた究極のClass AAヘッドホンアンプを作ってみることにしました。基板や部品の頒布は無いので部品はすべて自己調達&ユニバーサル基板での製作になります。
Class AAと言えば以前記事にした0dB HyCAAヘッドホンアンプがありますが、今回のヘッドホンアンプは純粋な!?Class AAアンプです。Class AA回路の分かりやすい説明はたかじんさんのページにあります。
JJさんの究極のClass AAヘッドホンアンプはたかじんさんの解説されている回路の電流増幅側オペアンプの出力側にトランジスタによるプッシュプル回路(バッファ)を追加したもので、より強力にヘッドホンをドライブできるよう考慮されているようです。
詳しくはJJさんのHPを参照下さい。
詳しくはJJさんのHPを参照下さい。
アンプ基板の製作
原典では2SK30A(2SK246)を2mAのCRDとして使用していますが、今時2SK30Aを大量に購入して選別という贅沢な行為はできないのでSEMITEC(石塚電子)E-202を10本ほど購入して自作した FET CRD選別冶具を使用してIDSSが2mAに近いものを4本用意しました。それぞれの値は以下のとおりです。
1.944mA
1.993mA
1.958mA
1.961mA
1.993mA
1.958mA
1.961mA
E-202は1.68~2.32mAの公差を持っているのですが、今回初めてCRDの選別を行ったのでそのバラつきの大きさを身を持って体験しました。
なるべる部品のリード線を利用したいので基板に部品を挿してさらにリードを曲げてからはんだ付けしています。このときはんだ付けの順番を工夫して、どのリードがどの部品とはんだ付けするのかを良く考えながら作業しているので、考えている時間が長く部品点数の少なさの割に製作時間は長かったです。
背の高い部品もはんだ付けしていき、コレで完成です。
写真では少し分かりにくいですが、一部空中配線を使っています。またJJさんの作例と違って端子台って結線するのではなく、ハーネスははんだ付けする仕様に変更しました。
ディスクリー半導体は今や貴重な存在なので、2SC2120/2SA950はリードを長めに残してはんだ付けしました。いつの日か再利用したくなった時の備えです。
久しぶりにユニバーサル基板を使いましたが、普通のプリント基板と違って考えることが多くて作り応えがありました。プリント基板に比べると大変かもしれませんが、JJさんのHPにはユニバーサル基板への実装図も掲載されているので敷居は低いかと思います。
また、オペアンプを使ったヘッドホンアンプは初めて製作しますが、その部品点数の少なさに驚き。本当にこれで音が鳴るのか!?と思うぐらいの少なさです。
また、オペアンプを使ったヘッドホンアンプは初めて製作しますが、その部品点数の少なさに驚き。本当にこれで音が鳴るのか!?と思うぐらいの少なさです。
【'16.10.26追記】
「オペアンプを使ったヘッドホンアンプは初めて製作」と書きましたが、良く考えると0dB HyCAAヘッドホンアンプでオペアンプを使っており、更に今回のアンプより部品点数が少なかったのに気が付きました(汗)
「オペアンプを使ったヘッドホンアンプは初めて製作」と書きましたが、良く考えると0dB HyCAAヘッドホンアンプでオペアンプを使っており、更に今回のアンプより部品点数が少なかったのに気が付きました(汗)