なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

自作作業台

  はじめに

 

イメージ 1

小学校に上がる娘の学習机を買いに行ったときの出来事なのですが、いろんな机を見ていると自分用の机がどうしても欲しくなり、悶々とすること約一年。しかしながら机を買うとなると相当の出費を覚悟しないといけないし、自分が求める机は作業台としても使えるタフなもの・・・。
お金も時間もないけどやる気と技術はある。ってことで、自分が欲しいものが売っていない&買えないならばいっそのこと作ってしまえ!!というのが作業台を自作した発端です。

  製作

製作に先立ち作業台の設計をする訳ですが、木材には疎いのでまずはホームセンターに行って作業台の天板に使えそうな素材を探すことから始まりました。
ホームセンターに行ってみるとラジアタパイン集成材が目に留まり、1820×600×30mmでお値段8,000円。厚みを20mmに下げれば価格も下がりますが、すると1820×600mmのサイズの在庫がありません。
悩ましい値段ではありますが、作業台として使うからには天板の剛性は非常に重要で厚さは正義!!と自分に言い聞かせることにしました。また、1820mmは長すぎるのでカットしてもらって1200mmと620mmにし、1200mmは作業台用に、620mmは別の工作用に使うことにしました。
そして作業台の足部分は1.8mの2x4 SPF材に決定。なにせ1本400円未満という破格の木材ですからこれを使わないと損というものです。

 

イメージ 2

ということでCADでサクッと作業台を設計。一番悩んだのは作業台の高さで、娘の学習デスクを参考にしながら悩んだ末に750mmに。ちなみに娘の勉強机のサイズは1150×550×730mmでした。
そして天板に30mmの集成材を奢ったのでそれにふさわしい強度の脚部になるよう設計しました。

 

イメージ 3

ついでに2x4 SPF材のカット寸法の割り出し、これをホームセンターに持っていって材料をカットしてもらいました。
初めて作業台を設計してみたわけですが、アンプと違って部品も少ないですし、それらの干渉も考慮しなくてよいので設計自体は簡単でした。
ただ、木材は寸法の狂いや反りがあるのが当たり前なのでそれらをどこで吸収するのかを本来は考えないといけないような気がします。そういったノウハウは自分には不足しているので今後の課題だなぁ~と感じました。

 

イメージ 4

ということでホームセンターで木材を調達。これぐらいの長さと量ならAXELAでも後部座席を倒せば楽勝で積めます。

 

イメージ 5

まずは天板を乗せる部分から組みます。必要に応じてはたがねを駆使して直角が出るように気を付けながら仮組し、4.2×65のコーススレッドを打ち込んでいきます。
はたがねは随分昔に買ったものですが、まさかこうして役に立つ機会が再び訪れるとは。工具集めの道楽も捨てたもんじゃないですね(笑)

 

イメージ 6

次に足を取り付けます。一応天板の荷重を足が直接受け止める構造になっているのが分かるかと。そして高剛性な目の字ボックスフレームの上に天板を乗せるので、かなりタフな構造です。

 

イメージ 7

足に補強用の梁を取り付けてこれで脚部は完成。ホームセンターのカット精度はなかなか素晴らしく、この状態で足のガタツキはありませんでした。

 

イメージ 8

ちなみに天板を乗せるとこんな感じに。この上に私(約60kg)が乗ってみましたが、もちろんビクともしません。素晴らしい剛性です。

 

イメージ 9

金物を使う予定はなかったのですが、いざというときに天板を交換できるようL金具で天板を固定することにしました。L金具は写真の位置に計12個使用します。

 

イメージ 10

端材を利用してL金具を脚部側に取り付け、その後天板を固定しました。
ちなみにこのL金具の天板取り付け側は長穴になっているのですが、これは木材の膨張・収縮に対応するために長穴になっています。木材は木目と直角方向に伸縮するので、長穴もその伸縮方向に合わせて取り付けます。ということでL金具は長穴の方向が異なる2種類が売られているので、購入の際にはご注意を。

 

イメージ 11

 

イメージ 12

天板は240番のサンドペーパーで慣らし、仕上げにワトコオイル(ナチュラル)を塗りました。
ちなみにこのサンドペーパー掛けで無理に力を入れた部分があり、その部分が波打ってしまったのは大失敗。サンドペーパー掛けは力を入れるのではなく、軽い押し付け力で往復回数を増やすようにした方が良いようです(涙)

 

イメージ 13

2度目のワトコオイル施工時にワトコオイルを拭き取る前のウェット状態で400番のサンドペーパー掛けをしました。これにより天板がシットリして素晴らしいさわり心地に。この仕上げは絶対にさぼらない方が良いと思います。

 

イメージ 14

ということで完成です。乾燥途中のワトコオイルの匂いはかなりキツく、室内施工はお勧めしません。一応1週間ほどで匂いは落ち着き2週間もすれば匂いは無くなりますが、亜麻仁油の匂いがダメな方にはかなり辛いかと。
ちなみに写真左の小さな作業台も同時製作したものですが、紹介はまた後日ということで。

 

イメージ 15

参考までにワトコオイルの仕上がりですが、中央がラジアタパイン集成材そのもので、右がナチュラル、左がダークウォールナットです。私的にはナチュラルの方がお勧めです。
また、日が経つにつれてワトコオイル仕上げの色味は薄くなっていくのでこれもまた味の一つかと。

 

そんな訳で待望の作業台兼書斎机が完成しました。やはり自分の机があるというのは非常に便利なもので、電子工作のみならず事務仕事をするにも非常に快適で大変満足度の高い自作物になりました。

 

【関連ネタ】
DIY TOP
自作ボール盤台