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99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

自作ツールチェスト台

はじめに

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2020年6月に購入したSK11のツールチェストSRC-4060REですが、いつまでも床置きのままでは使いづらくて仕方がないということで、重い腰を上げてツールチェスト台を自作することにしました。

設計

設計コンセプトは、

・高さは750mmとする。
・キャスターによる可搬型とする。
・中段に棚板を設けて、コンテナを収納できるようにする。
・天板は過剰な強度は不要なので18mmのラジアタパイン集成材を使用する。
・フレーム部分は安価な2x4 SPF材を使用する。

とし、自作ボール盤台の設計に小変更を加えたものにすることにしました。

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天板のサイズを何パターンか検討したのですが、最終的に一番バランスが良いと思えた910×450mmを採用することに。
組立図と部品図は以下のとおりです。

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尚、棚板は9mm厚のMDFボードとしました。

製作

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まず最初に天板のエッジを鉋で面取りします。これで手に優しい仕様になりました。
また、今回は組立前にワトコオイルを塗ることにしたので、まずは天板を200番のサンドペーパーでならします。
組立後に塗布する場合は室内での施工になるので、部屋がワトコオイルの匂いで満たされ、1週間ほど立ち入り禁止になることを覚悟して下さい。

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各部材にワトコオイル(ダークウォールナット)を塗布し、1時間乾燥させてウエスで余分なオイルを拭き取ります。
その後、天板だけはワトコオイルを2度塗りし、オイルが乾く前に400番のサンドペーパーでウェット研磨しました。

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まずは天板を支える日の字ボックスフレームを組み立てます。

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続いて4隅に足部分を接合。
写真のようにクランプを駆使して面と直角出しをするところがコツでしょうか。

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これで半分完成。
ここまでは、自作ボール盤台と同じです。

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梁を接合。
床からの高さを揃えて取り付けなければならないのですが、部屋にあるものを駆使してなんとか精度良く組み立てることが出来ました。

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底板はキャスターの固定ビスと干渉しないよう、コーススレッドの位置を工夫しています。

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キャスター取付用タッピングビスはとても太いので、φ5.5のドリルで下穴をあけました。
それでも電動ドライバーのトルクではタッピングビスを締め切れないので、最後はスパナで締め込みます。

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天板はL字金具で固定します。L字金具の側面は2.4x16の皿木ねじ、天面側は3.1x16の超低頭木ねじとM4ワッシャを組み合わせて使用しました。
ちなみに今回私は勘違いしてL字金具の使い方を間違えました。L金具の長穴の長手方向と木目の方向は直行させて使うのが正しい使い方です。

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MDFボードは裏側に端材(40×832mm)をビス止めし、棚板が前にズレてこないようにストッパにしました。
また、こちらも天板と同様にエッジを鉋で面取りし、手に優しい仕様に仕上げてあります。

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完成状態はご覧のとおりです。
ワトコオイル仕上げの本体とMDFボードの色味が合わないのはご愛敬ということで。
しかしまあ頑丈に作り過ぎました。人が乗ってもビクともしない素晴らしい剛性ですが、重くなり過ぎたように思います。

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ツールキャビネットとコンテナを収納した状態はご覧のとおりです。
過剰な剛性のお陰でツールキャビネットの引き出しを不安なく出し入れすることが出来ます。

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使用した材料と価格はご覧のとおりです。
やはりキャスターを使用した分、材料費が高騰してしまいました。また、中段と下段に棚を設けたこともその一因でしょうか。

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