なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

ボール盤拡張テーブル

穴を直線状に整然とあけるために

私の自作するアンプはヘッドホンアンプばかりだったのでケースに放熱穴を設けるということがほとんどありませんでした。しかし0dB HyCAAヘッドホンアンプでφ6、10ピッチで5個×2列の放熱穴が必要なったことから、これを何とか綺麗に加工するためにボール盤のカスタムを決意した次第です。

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Webを彷徨い先人達の知恵を拝借したところ、Lアングル材を使った旋回式フェンスの作例がヒットしました。
Lアングル材の片方を回転軸にし、もう片方を旋回させることで加工物とドリルの位置を可変できるというわけです。スライド式フェンスよりも製作が容易で実用的ということで早速真似してみることにしました。

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テーブルには反りが少なく安価なMDFを、Lアングル材には20×20mmのアルミアングルを使うことにしました。
また、テーブルにはM8のフランジ付き鬼目ナットを取り付け、ボール盤への固定とアルミアングルの回転軸に利用することに。フランジの向きはボルトの締め付け方向と正対するようにし、座ぐり加工をすることでフランジがテーブルの表面に飛び出さないよう配慮しています。

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MDFに穴をあけ、鬼目ナットを取り付けていきます。

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無事に埋設完了。

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ご覧のとおり鬼目ナットのフランジは飛び出ていません。

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ボール盤固定用のボルトは手回しできるように八幡のチェンジノブを使うことに。
これにM8×35の六角ボルトを組み合わせました。

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また、M8ボルトの座面に対してボール盤のテーブルのスロット穴が広すぎるので、座金には直径の大きな木用座金を使用して対処しました。

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回転軸の方は手頃なカラーを入手することが出来なかったため、ナットを4枚重ねて無理やりカラーにしました。美しくないですがやむをえません。

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とこんな感じで完成しました。

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実際の使用方法は旋回式フェンスの自由端をシャコマンで固定し、加工物の奥行き方向の位置を規制します。
次に旋回式フェンスに取り付けたスコヤで加工物の横方向の位置を規制します。

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等間隔ピッチで穴をあける場合は幅10mmや15mmのアルミフラットバーをフェンスと加工物の間に挟んでドリル位置をずらします。
このやり方で放熱穴を随分と綺麗に等間隔ピッチであけられます。

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加工中は加工物が動かないようにシャコマンで固定しなければならないのですが、これがまたやりにくい!!
テーブルにTストッロレールを取りつけて、ホールドダウンクランプを使えるようにするとものすごく便利だろうと思います。ということでボール盤拡張テーブルはそのうち第2弾をこしらえるような気がします。

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