なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

デサルフェーター(情報収集編②)

情報収集

前回からの続きです。念のため回路図は以下の通り。

イメージ 1

【R3:炭素皮膜抵抗】(Model 1、3のみ)
オリジナル:330kΩ 1/4W
調査結果:330kΩ 1/4W
Model 1:330kΩ 1/4W
Model 3:330kΩ 1/4W

この抵抗の目的は良く分からないのですが、オリジナルを含めてすべて330kΩ 1/4Wが使用されていたのでそれに倣いました。
Model2ではR3の位置にQ2が実装されるので省略しています。

【R4:炭素皮膜抵抗】(共通設計)
オリジナル:330kΩ 1/4W
調査結果:なし、330kΩ 1/4W
Model 1~3:330kΩ 1/4W

これはQ1のゲート抵抗ですが、オリジナルを含めてすべて330kΩ 1/4Wが使用されていたのでそれに倣いました。
稀にこのR4が実装されていない作例もありましたが、無くてもQ1を駆動する事は可能です。だたし、Q1が異常発振する可能性もありますし、逆にそれが良い効果をもたらすという解説もありましたが、とりあえず今回は実装しました。
C3と同様に計算したり検証したりして決める抵抗なのだと思われますが、残念ながら私にはそのスキルがありませんでした。

【R5:炭素皮膜抵抗】(共通設計)
オリジナル:なし
調査結果:220kΩ 1/4W、510kΩ 1/4W
Model 1~3:220kΩ 1/4W

これはQ1のゲート-ソース間抵抗ですがオリジナルにはありません。
もちろん無くてもQ1は動作しますが、Q1を確実にOFFにしたい場合はこのようにゲート-ソース間に抵抗を入れるようです。
どのように計算、検証して抵抗値を決定するのかは分かりませんが、多くの作例で220kΩ 1/4Wが使われていたのでそれに倣いました。

【R6:炭素皮膜抵抗】(共通設計)
オリジナル:なし
820Ω 1/4W、1kΩ 1/4W、
Model 1~3:820kΩ 1/4W

R4はLEDを点灯する為に実装しますが、一般的な緑色のLEDであれば820Ωでも1kΩでも大丈夫でしょう。
使用するLEDの最大順方向電流を超えない電流値となるようR6を選定するのですが、詳しい計算方法は割愛します。

【R7:炭素皮膜抵抗】(Model 2のみ)
オリジナル:なし
調査結果:150Ω 1/4W
Model 2:150Ω 1/4W

R4と同じ役割でQ2のダンピング抵抗になります。R4に計算したり検証したりして決める抵抗なのだと思われますが、残念ながら私にはそのスキルがありませんでした。
そのようなことから作例と同じ抵抗値を採用しています。

【R8:セメント抵抗】(Model 3のみ)
オリジナル:なし
調査結果:1Ω 3W
Model 3:1Ω 5W

Model3のように外部電源入力が可能な場合、万が一大電流が流れるようなことがあってもこの抵抗を挿入することにより有る程度電流を制限することができます。
作例では3Wタイプを使用していましたが、同様のものが入手できなかったので5Wタイプを採用しています。
また、外部電源に繋いだ際に、この抵抗の両端の電圧を測定すればデサルフェーターの消費電流を測定することができます。

【U1:タイマIC】(共通設計)
オリジナル:LM555CN
調査結果:NE555
Model 1~3:NE555N

定められたt1、t2でQ1を駆動する為ICで、の型式こそ違いますが全て同じ機能のICです。
NE555はいろいろな会社で製造されており微妙に型式が違っていたりするのですが、機能・形状・ピン配置は完全互換となっていますので気にする必要はありません。

【F1:ヒューズ】(Model 3のみ)
オリジナル:なし
調査結果:125V 3A
Model 3:125V 3A

Model 3のように外部電源入力が可能な場合、万が一大電流が流れるようなことがあってもF1があれば回路が焼損するようなことはありません。
R8と同じ目的ではあるのですが、F1の場合は3Aを超えないと作動しないのでR8はそこに到達するまでの補完的な役割となります。
ヒューズはガラス管タイプが一般的で、長さは20mmや30mmなどいろいろ選択できますが、これはお好みでどうぞ。

【PSW1:ポリスイッチ】(Model 1、2のみ)
オリジナル:なし
調査結果:2A
Model 1:1.1A 60V
Model 2:1.1A 60V

ポリスイッチとはリセッタブルヒューズのことで、定められた値以上の電流が流れると、自動的に通電しなくなる素子です。また、時間が経てば自動復帰するのでヒューズと違って使い捨てではありません。
選択したポリスイッチは1.1Aという表記がありますが、実際に作動する電流値は2.2Aです。この辺りは使用するポリスイッチのデータシートで確認して下さい。

【VCC:外部電源】(Model 3のみ)
オリジナル:なし
調査結果:不明
Model 3:VS30C-12

バッテリーより低い電圧の電源が用意できれば何でも良いようです。9V 1A程度のACアダプタを使っている例がありました。
VS30C-12は定格出力12Vのスイッチング電源ですが、出力電圧を微調整できるモデルだったので電圧を11Vまで下げて使用することにしました。
ただし、外部電源を接続する場合、バッテリー電圧が外部電源の電圧より大幅に低い場合はバッテリーを充電することになります。今回製作するデサルフェーターは充電を意図していないので、回路が焼損する危険性もあります。

注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、最悪の場合火災を招く恐れがありますので自己責任でお願いします。