なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

【ツーリング】TKJT奥志賀戸隠GP~オトミヤマノボレ0812~

本日は晴れ

本日の金沢は晴れです♪
珍しく1日に2度の更新です。
と言うか、本日は娘と嫁さんを新潟残して単身金沢へ戻ってきたので自由な時間がたっぷり(笑)
昼間はバイクを洗車したりで時間が無かったのですが、夜はご覧の通り暇人ですので(苦笑)
明日からは仕事で、日曜は家族を金沢へ呼び戻して普段通りの生活です♪

トン、ツー、トン、トン・・・

大本営より入電!!電文読み上げます!!

「オトミヤマノボレ0812」

いよいよ始まったか・・・。全機発進用意!!(←誰!?)

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かくして走破に困難を極めると言われるTKJTの奥志賀戸隠GP作戦がここに決行されたのであります。

八月十二日零四零零、小矢部上空ヨリ最大戦速ニテ糸魚川マデ前進ス

まだ日が昇る前の薄暗い中、作戦行動を共にする5機が小矢部SAに結集。

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この時はまだ笑う余裕のある隊員達。
そして困難極める本作戦の志願兵は以下のとおり。

1番機:小鉄隊長/ZEPHYR1100RS
2番機:そてつ上等兵/CBR929RR
3番機:nao一等兵/KTM690SMC
4番機:ogura_an二等兵/CBR250RR
5番機:anni三等兵:GSX1300R

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0400定刻どおりに発進。
「無事に帰って来いよ~!!」と帽子を振って見守る整備兵達(T先生がお見送りに来てくれました)。

そして地上より入電。

「神助必ズアリテ偉功疑イナカルベシ。武運長久ヲ祈ル。」

南進ノ後、左ニ回頭シテ乙見山ヘ進入セヨ

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出発して順調に進む一行に見えたが・・・

3番機より入電!!
「我、機関不調(振動激しすぎ)ニヨリ戦速低下」

5番機より入電!!
「我、体温低下(寒すぎ)ニヨリ戦速低下」

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糸魚川ICを降りて道の駅小谷で最初の休息。
出発を急ぐ小鉄隊長に対し、全員がタバコに火を付け早期の出発を阻止。
ちなみに先の写真のゼロ戦よろしく、2番機3番機は増槽(予備燃料タンク)を携行しているという過激な今回の仕様。

この後小谷温泉口を左折し、雨飾荘を右折して乙見山峠へ!!
しかしその先に見た光景は!!

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アスファルトが無い上にジットリと湿ったダート。誰しもが目を疑った瞬間である。
このアップダウンの激しいダートを10km以上も走り、ハンドルの低い2番機は握力が徐々に奪われていく。

そしてすれ違う車から放たれる冷たい視線。
明らかにその目は異常者を見るソレである。

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そして5番機より入電!!
「敵襲!!我、被弾!!救援求ム!!」

ここで最初の事件が発生。
ダートへ突入する直前の道路で湧水箇所があり、5番機が極低速で慎重に進入するもフロントが滑ると同時にハンドルロックを起こし見事に転倒。
敵機(でっかいサワガニ)の猛攻に会いスリップしたようだ。
幸いにも怪我は無く、シンガリを務めていた4番機の介助により無事に救出される(ogura_anさん、ありがとうございました)。

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戦況報告!!
「我、被弾スルモ飛行ニ問題ナシ。作戦ヲ継続サレタシ。」

5番機のダメージはほぼカウルのみで、あとはバックステップが削れたことぐらい。
幸運だったのはマフラーにほとんど損傷が無い事。
傷ついた愛機を見てもっとショックを受けるかと思われたが、本人は何故かそれほど落ち込まず。
さてはレースに参加している影響で転倒に対する感覚がズレてきたのか!?

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苦しい苦しいダートを抜け、辿り着いた休憩地点は笹ヶ峰キャンプ場。
ここで各々の愛機を観察し、我々に今必要なのは洗車だという意見で全会一致(苦笑)。

敵飯山防衛線ヲ強行突破セヨ

その後野尻湖を通過し斑尾高原に差し掛かった我々にまたもや試練が襲う。
なんと崖崩れで全面通行止めの看板が立ちはだかっていたのであります。
しかし通りがかった地元のオヤジが悪魔の囁き。強行突破が出来ることを知った一行は狂喜乱舞し通行止めの看板を越えて驀進してしまうのです。

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そして現れたのはまたもやダート。
敵防衛線はまたしても強大で、我々の行く手を阻み続けるのです。

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ここで3番機より入電!!
「我被弾!!操舵不能!!」
「国ノ為重キ努ヲ果シ得デ矢弾尽キ果テ散ルゾ悲シキ。」

およそ30度以上はあろうかと言うダートの急斜面があり、3番機は減速しきれずに転倒。
不運にも肩と膝を強打してしまったようである。

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下山後に立ち寄ったガソリンスタンドで給油を済まし、3番機を修理。
しかしパイロットの損耗が激しくやむなくここで帰投することになったのであります。

軽量ハイパワーな新型機を持ってしても攻略不能なこの作戦・・・恐るべし。

そして4番機からまさかの入電!!
「我被弾ナルモ損傷軽微(立ちゴケ)。」

奥志賀林道ヘ突入シ、敵地奥深クへ侵入セヨ

3番機が脱落し、4機となった我々は野沢温泉スキー場を駆け上がって奥志賀林道へ侵攻するのであります。

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ここは栄村へ向う道との分岐点。我々の進路ではないが栄村方面は通行止めの看板で封鎖。
これでこの日何度目の通行止めの看板だろうか・・・。

そして乙見山を駆け抜けてきた我々にとって奥志賀林道はもはや快走路にしか思えなかったのであります。

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かやの平との分岐点で小休止。
奥志賀林道は約50kmと長大な林道なれど、路面の整備状況、幅員、ヘアピンの少なさを考えると走りやすい道であると言えるのではないでしょうか。
それとも激戦を繰り広げてきた我々隊員の思考回路が既に麻痺しているのか・・・!?

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そのまま志賀高原を駆け上がり、日本国道最高地点を拝んで下山決定。
作戦では万座を回遊する予定っだったのですが、この地点にまで到達するのに要した時間、隊員達の消耗、車の混み具合を鑑み隊長が決断を下したのであります。

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そしてTKJTでは珍しく普通の戦闘食。
通常であればパンの配給が関の山な隊員達にとってこれは嬉しい誤算でありました。

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調子に乗ってゼイタク品であるアイスクリームに手を出す隊員も。
ここで5番機であるワタクシanniは隊長以下隊員達と別れ、単独行動により新潟基地へ帰投したのであります。

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欲を出して最後に立ち寄った森立峠がまさかの全面通行止め。
バイクをふと停めて景色を見ると、山本五十六が生まれ育った長岡の町が。
そして彼の語録にこんなものがあります。

 苦しいこともあるだろう
 云い度いことも阿るだろう
 不満なこともあるだろう
 腹の立つこともあるだろう
 泣き度いこともあるたろう
 これらをじつと
 古らえてゆくのが
 男の修行である

ある意味この日の出来事を指しているのではないか!?そう思わせる今回の作戦だったのであります(違っ!!)

隊長と2番機、4番機のその後の活躍はこちら

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戦果報告!!

1番機:無事帰投
2番機:無事帰投
3番機:大破
4番機:小破
5番機:中破(膝に擦り傷、胸に鈍い痛み)

以上!!