Canon 単焦点レンズ標準 EF50mm F1.8 II

まずはこの1本

EOS 60Dの購入記事にも書きましたが、デジタル一眼レフカメラを買うにあたってその当初から単焦点レンズを購入する決意をしていました。そんな中で私が選択したのはこちらのレンズです。

Canonの標準単焦点レンズであるEF50mm F1.8 IIです。
まずこのレンズの特徴は何と言ってもその価格。10,000円でお釣りがくるというCanon最安のレンズです。
しかし巷の評判では価格の割に写りも綺麗で、F1.8という解放値を活かして明るくて背景をぼかしやすい点も大きな特徴です。

このボディはプラスチック製で、普通のレンズに比べるとその安っぽさは否めません。価格を考えると仕方がないところでしょう。
AF時の音も大きくAFスピードもそんなに早くないようですが、私には比較する単焦点レンズを他に持ち合わせていないのでそんなもんだと思って普通に使っています。上を見たらキリがないのは世の常なので。

F1.8と言うことで絞りを開くとこんなに大きな開口が。
F1.8は伊達ではなく、EOS 60Dに付属してきたEF18-135mm F3.5-5.6 ISで室内撮影するよりかなり明るい写真を撮影することが出来ています。まあ使う側の技術も多分にあるので、EF18-135mm F3.5-5.6 ISがダメな訳ではないのであしからず。

いろいろな方のレビューを見ていると、絞り解放付近は癖があるとか悪いことも書かれていますが、目の肥えていない私には十分な性能。むしろ背景を簡単にぼかせるのでEF18-135mm F3.5-5.6 ISを使うより断然楽しいです。
これで単焦点レンズに目覚めて他のレンズを買いたくなることから、EF50mm F1.8 IIはCanonの撒き餌レンズと揶揄されることもしばしば。でも決して悪い意味ではなく、安い価格である程度のパフォーマンスがあるからこそ次のステップアップに繋がるのであって、安くても性能の悪いレンズではけっしてこうならないでしょう。

拙い写真ですが、このレンズで撮った写真をご参考までに。

EOS 60D+EF50mm F1.8 II / Avモード F2.0 1/80秒 ISO160 WB:オート +1/3補正

結局私のEOS 60Dにはこのレンズがデフォルトとなり、室内撮影ではEF18-135mm F3.5-5.6 ISの出番が無くなってしまいました。
と言うことはダブルズームキットを買っていたら、キットに付属してくるEF18-55mm F3.5-5.6 ISはほとんど日の目を見ないことになったでしょうし、やはり自分の選択に間違いはなかったなと。
いろんな意味で満足できる買いものでした♪

'17.12.19追記

SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMやSIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMを買ってからはこのレンズの使用回数がめっきり減ってしまいました。
APS-C機に焦点距離50mmのレンズを使用すると35mm判換算焦点距離は80mmになるので室内での撮影には使いづらく、またAFも遅いので動き回る子供が相手だと非常に苦戦するのでどうしても焦点距離の短いレンズを使いがちになったからです。

しかしたまに使ってみると自然な背景のボケが美しく、ピントの合った部分はSIGMAのレンズのようなカリカリなシャープさはないものの、程よいシャープさでかつ、背景から人物が浮かび上がるような絶妙な画を吐き出してくれることがあります。
レンズの物理的な性能は低いのに、何と言うかハッとするような写真を撮れたりするところがこのレンズの凄いところです。レンズの美味しいところを引き出す技量が求められますが、奥の深いレンズなので一度触れてみると面白いのではないでしょうか。

ちなみに現在は価格が倍ぐらいになるものの後継のEF50mm F1.8 STMが発売されています。こちらの方がAFが早く、耐逆光性も向上し、さらに最短撮影距離が10cmも短縮されていますので間違いなく使いやすいです。
それではこのレンズで撮影した作例を少しだけですが追加しておきます。