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99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

SIGMA 単焦点レンズ 標準 30mm F1.4 EX DC HSM

  紹介

Canon EF50mm F1.8 IIですっかり単焦点レンズの魅力にとりつかれてしまったわけですが、FE50mmだと35mm判換算焦点距離で80mmなので流石に室内撮影では画角的に厳しい面が多々ありました。

 

そんな訳で35mm判換算焦点距離で50mm以下のレンズを物色していたんですが、Canon純正レンズは設計の古いレンズばかり。
純正にこだわらずにサードパーティ製品を探すと魅力的な製品があるではありませんか!!
そこで私のチョイスしたレンズがこちら。

 

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SIGMA製の標準単焦点レンズである30mm F1.4 EX DC HSMです。
このレンズは35mm判換算焦点距離で48mmと非常に使いやすい焦点距離で、まさに私が捜し求めていたものです。焦点距離50mmと言うのは人間の視界に非常に近いことから使いやすいとのことで、逆にそれは平凡な写真になりやすいという意見もあります。

 

そして焦点距離もさることながらF1.4というEF50mm F1.8 IIをも凌ぐ絞り開放値。恐ろしく背景がボケた写真が撮れそうな予感がします。そのかわり被写体深度も非常に浅くなるのでピントもシビアになりますが・・・。

 

もう一つ重要な点があり、このレンズは今年に入って新型の発表があった影響で一気に価格が下がり、なんと定価の半値以下の25,000円程度まで値下がりしています。
そんな訳で今が買いだと思った次第で、この情報をもっと早く知っていればEF50mm F1.8 IIは買わなかったかもしれません。
そしてSIGMAのこのレンズはレンズケースとレンズフードが付属しており、なんだか得した気分です。

 

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EOS 60Dに取り付けた感じはご覧の通りで、レンズフードの大きさも手伝ってEF50mm F1.8 IIよりかなり迫力のある雰囲気になりました。レンズフードの主張が強いので、キットレンズなどに比べるとその存在感と特別感があってすごくカッコイイフォルムになりました。
しかし大きくなった分当然重く、軽さと言う面ではてEF50mm F1.8 IIが圧倒的です。やはりカメラは軽い方が疲れませんので。
鏡胴部分に細く金色のラインが見えますが、個人的にはTAMRONの太い金色のラインより主張が強くなく好きな感じです。

 

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このレンズは鏡胴にピントのメモリが表示されています。エンジニアはこういったメカニカルな造形に魅かれるもので、意味も無くピントリングを回したくなります。

 

HSMの名のとおり超音波モータによるAF駆動なのでEF50mm F1.8 IIよりかなり静かに動作し、速さも申し分ないように感じます。
また、DCの表記はAPS-C専用レンズの意味でフルサイズのカメラに取り付けることは出来ません。なので将来的にフルサイズ機にステップアップを目論んでいる人には資産とならないレンズである点に注意しましょう。

 

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このレンズは巷の噂ではAF時にピントが前に来る(前ピン)傾向が強いレンズということで、私も早速チェックしてみましたが・・・、絞り開放(F1.4)でピントが25mmほど前に来ていました。
試し撮りした時にピントがピッタリ来る枚数が非常に少なく自分の腕を真っ先に疑いましたが、これでようやく納得。

 

この状況をSIGAMのカスタマーサポートに電話してみると、ヤマト便なら着払い発送可能で、ピント調整も無料で実施してくれるとのこと。
早速レンズとカメラをセットで発送し、ピント調整を行ってもらいました。カメラを触りたくてウズウズするの抑えて待つこと2週間ちょっと。

 

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ご覧の通り前ピンだったのがかなり改善されました。気持ちまだ前ピンのように見えますが、あくまで素人の簡易ピントチェックなのでコレぐらいピントが合っていればOKのような気がします。

 

拙い写真ですが、このレンズで撮った写真をご参考までに。

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F1.4 1/4000秒 ISO100 WB:オート

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F1.8 1/40秒 ISO100 WB:オート

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F1.4 1/2500秒 ISO100 WB:オート

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F1.4 1/160秒 ISO100 WB:くもり

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F2.5 1/40秒 ISO160 WB:くもり +2/3補正

 

最短撮影距離が40mmなので、花などを撮影する場合はあまり近くに寄れないのが難点といえば難点。このあたりはEF50mm F1.8 IIと使い分けると良さそうな気がします。
しかし扱いやすい画角とその明るさは室内で子供を撮影する際には最高に使いやすく、まさに求めていた単焦点レンズでした。

 

感覚として開放付近ではソフトフォーカスで柔らかい感じになりますが、F2.5ぐらいまで絞ればすごくシャープな感じに。
風景などはあまり撮影していないので良く分からないのですが、F10ぐらいまで絞って使えば普通にスナップ写真撮影に使えそうです。

  '17.12.22追記

このレンズは室内で扱い易い焦点距離であることから子供撮りに随分と使いました。しかしさすがに絞り開放(F1.4)だと焦点が合う範囲が狭すぎてピントを外した写真を量産することも。なのでF2以上で使うことが多かったように思います。
また、個体差もあるかもしれませんがAFがイマイチと感じることも多く、AFマイクロアジャストメント機能を持たないEOS 60Dでは扱いにくく感じました。
今なら後継のSIGAM 30mm F1.4 DC HSM Artが出ており、こちらはUSB DOCKを使えばAFをカスタム出来るのでお勧めです。
更に子供の顔をクローズアップして撮影したい場合などはやはり焦点距離が短すぎ、50mmくらいの焦点距離が欲しくなることも多々あり、SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMを買ってからはその利便性の高さから徐々にこのレンズの出番が減っていくことに。

 

それでも今見返してみると、単焦点レンズならではのピントが合った部分のシャープさやとろけるようなボケ具合は捨てがたいものがあります。最近は防湿庫を導入してレンズの出し入れが楽になったこともあって以前よりも持ち出す機会も増えつつあり、再び単焦点レンズの面白さを思い出してきました。
単焦点レンズは撮影者に制限を強いる厳しいレンズかもしれませんが、ズームレンズでは得られない画をもたらしてくれるのも事実です。暫く使っていなかった方は「あの頃」を思い出して再び夢中になれると思いますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?そしてバッチリ決まったときの素晴らしさはEF50mm F1.8 IIに通ずるものがあります。
それではこのレンズで撮影した作例を少しだけですが追加しておきます。

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F2.5 1/40秒 ISO250 WB:オート PS:スタンダード +1/3補正

 

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EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F2.2 1/160秒 ISO100 WB:太陽光 PS:ポートレート

 

イメージ 16

EOS 60D+SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / Avモード F1.4 1/125秒 ISO200 WB:太陽光 PS:スタンダード

  注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。

 

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