なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

Tokina ズームレンズ 広角 AT-X 11-20 PRO DX

  紹介

SIGMA ズームレンズ 広角 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMを借りた際に広角レンズの楽しさを覚えた訳ですが、広角レンズはなかなか購入に踏み切れませんでした。
前述のレンズを借りたのはちょうど娘が幼稚園に入園した年で、これから先にある運動会や発表会の事を考えると望遠かつ高倍率の便利ズームの購入を優先すべきということで、広角ズームの購入を見送りました。
その判断は大正解で、購入したSIGMA ズームレンズ 望遠 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMは抜群の活躍を見せてくれ、非常に良い買い物をしたと思っています。

 

しかしながら当然広角レンズの購入を諦めきれるものではなく購入意欲を2年半も溜め込んだ末に、1万円キャッシュバックキャンペーン+生命保険の健康祝金給付+ドイツ出張というイベントが重なり、勢いで念願の広角ズームレンズを買ってしまいました。
それがこちら。

 

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Tokina製の広角ズームレンズであるAT-X 11-20 PRO DXです。
広角でかつF2.8なので当然レンズは大口径に。フィルター径は我が家のレンズで最大の82mmで、同時購入した保護フィルタの価格もなかなか馬鹿に出来ないコストになりました(汗)

 

ちなみにこのレンズはズームレンズですが、SIGMA ズームレンズ 広角 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMと違って鏡筒の伸縮はありません。当然前玉も回転しないのでPLフィルタの使用に注意を払う必要は無いと思います。
また、ズームリングの回転方向がCanonSIGMAと逆なためCanonユーザーにとっては戸惑うことが多いかと思いますが、私はこのレンズを動体撮影には用いないのでそこまで深刻な問題にはならないと思っています。

 

そしてTokinaレンズの特徴であるワンタッチフォーカスクラッチ・・・、これははっきり言って使いづらいです。ピントリングをMF側にスライドさせる際に引っ掛りが発生し易いというか、ギヤが上手く噛み合わない状態が発生しやすいというか、言葉では説明しづらいので店頭で確認することをオススメします。
ピントリングの感触というかトルク感や滑らかさは感動できるレベルなだけに勿体無いと言わざるを得ません。

 

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他のレンズと比べてみるとご覧のとおりです。
左がSIGMA ズームレンズ 望遠 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM、中央がSIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMです。
こうして並べるとフィルタ径とフードの大きさが一目瞭然です。しかしTokinaのレンズは先端から根元にかけてきれいに細く絞られており、レンズ全体のシルエットとしては一番カッコイイと感じました。

 

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カメラの取り付けるとご覧の通り、レンズの巨大さが更に際立ちます。しかし何となくですが、Cnano機よりもNikon機の方が似合いそうだなぁ~とも思ってしまいました。

 

では拙い写真ですが、このレンズで撮った写真をご参考までに。

 

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EOS 60D+Tokina AT-X 11-20 PRO DX / Mモード 11mm F5.6 1/320秒 ISO100 WB:太陽光 PS:風景

 

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EOS 60D+Tokina AT-X 11-20 PRO DX / Mモード 11mm F8 1/250秒 ISO100 WB:太陽光 PS:風景

 

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EOS 60D+Tokina AT-X 11-20 PRO DX / Mモード 11mm F2.8 30秒 ISO3200 WB:4200K PS:スタンダード

 

イメージ 9

EOS 60D+Tokina AT-X 11-20 PRO DX / Mモード 11mm F8 1/250秒 ISO100 WB:太陽光 PS:風景

 

肝心のレンズの使用感ですが、巷で噂されている通り最近のレンズに比べるとAFが遅いです。暫く使っていなかったCanon 単焦点レンズ 標準 EF50mm F1.8 IIを思わせる使用感ですが、EF50mm F1.8 IIほどAFは遅くないのでご安心を。
そしてこちらも巷で噂されている通り距離計を見てピントを無限遠に合わせられませんでした。夕日や星の撮影ではピントは基本的に無限遠なので距離計で合わせられると便利なのですが、このあたりは今後使い込んでクセを掴んでいけば良いかなと思います。

 

そしてコレも巷で良く言われていることですがTokinaのレンズは青色が濃く出ます。いわゆるトキナーブルーと言われる発色で私はこの色味が割りと好きです。人によっては青が濃すぎるので違和感を覚えるかもしれませんが、空を写すことの多い私にとってはこの青の発色は捨てがたいものがあります。

 

3枚目の写真はこのレンズがF2.8という明るいレンズだったからこそ撮影できた写真だと思います。ちなみに手持ち撮影なので、30秒間カメラがブレないように手持ちするのは大変でした。更に窓に室内の光が反射するためブランケットで窓とカメラを覆っての撮影で、周りの乗客からは不思議な視線で見られることが必須な点は覚悟しましょう(苦笑)

 

広角レンズの画角は人間の視野よりも広いため独特で面白い写真が撮れます。しかしながら使いどころが難しく万能なレンズではないので出番は少ないかもしれません。もしこれから一眼レフカメラをはじめてみようと考えていらっしゃる方には最初に買うレンズとしてはオススメしません。
ただ、このワイドな画角を使いたいという明確な目的があるのであれば最強の相棒になると思います。

 

ちなみにAPS-C用広角ズームレンズはCanonSigmaTamronTokinaの各社から販売されていますが、F2.8の明るさを持つのはTokina AT-X 11-20 PRO DXのみです。
他社のレンズに比べて大きくて遅くてAFが遅くて更にズーム範囲も狭いという欠点がありますが、ワイドな画角で天の川を撮影しようと思うとこのレンズ一択になります。
そんな訳で広角ズームレンズとしてはかなり個性の強いレンズですので、F2.8の明るさが絶対に欲しいという方以外にはオススメしません。
私は空と天の川の撮影が好きなのでこの数ある広角ズームレンズの中から敢えてこのレンズを選びました。同じような目的を持っている方には絶対オススメなレンズです。

  注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、ご紹介したものの中にはメーカ廃盤のものもありますのでご了承下さい。

 

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