なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

SanDisk カードリーダー SDDR-289-J20

  本日は雪

本日の金沢は雪です。
日中の気温も相変わらず低く、雪はそれほど大量には降らないものの気温が上がらないのでなかなか溶けません。
どうやら来週一杯までは寒波が居座るようで、雪国にお住まいの皆さんは除雪が大変でしょう。どうか転倒・転落にお気をつけて!!

  またもやSanDiskネタ

前回のSanDisk SDHCカード SDSDXPA-008G-X46の記事に引き続き、またもやSanDiskSDHCカードのネタになります。
今回も例に漏れずマニアックな内容なので興味のない方はスルーした方が賢明かと(苦笑)

 

さて、ひょんなことから超高速SDHCカードを買ってしまった訳ですが、それを活かしきるにはそれなりのカードリーダーが必要になります。
ノートPCなどはSDカードスロットが備わっている事が多いですが、これらの転送速度は低速なものが多いと聞きます。例外はMacbookでこのSDカードスロットは30MB/sec以上をたたき出すそうな。

 

そしてデスクトップPCの場合はUSB2.0などで接続するカードリーダーを使用する方が多いと思いますが、こちらも転送速度は製品によってマチマチだったりするようです。
しかし超高速SDHCカードを製造・販売するSanDiskは、ちゃんとその高速っぷりを発揮できるカードリーダーも販売しています。
それがこちら。

 

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他のものも一緒に写っていますが、写真右側の製品になります。
ImageMateオールインワンUSB3.0リーダー/ライターという名称で、型式はSDDR-289-J20、お値段は3,500円ほどでした。ちなみにUSB3.0対応品。
カードリーダーとしてはかなり高い部類に属する製品のような気がします。ちなみに国内正規品ですので保証は2年間ありました。

 

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製品の外観はご覧の通りでスタンドで自立する珍しいカタチ。
しかし製品の重量が軽いので、結局は本体を手で押さえながらカードを抜き差ししないといけません。でもこのデザインをプロダクトアウトまで貫いたデザイナーの意地、そして設計・生産担当の涙ぐましいコストダウンにエールを送りたいです。

 

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これがSanDisk製品の伝統!?であるダイキャスト製のスタンドです。本体とはマグネットでくっつけるだけですが、思いのほか安定していました。
しかも塗装にシルク印刷・・・結構コストを掛けてますね。恐るべし・・・。

 

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付属するケーブルはもちろんUSB3.0対応ですが、隣の黒色のUSB2.0ケーブルに比べると随分太いです。また、長さは50cmと少し短く使いづらいかもしれません。
ケーブルの太さについてですが、USB2.0の4ピンと比べてUSB3.0は9ピンと、信号線の本数が倍以上であることから致し方ない部分でしょう。

 

少し調べてみるとUSB3.0は転送速度(4.8Gbps=USB2.0の10倍)が上昇した分、ケーブルに品質に注意する必要があるようです。
まあ、2.5GHz近辺の周波数の信号を伝送するわけですから、インピーダンス、伝送ロス、反射特性、クロストーク特性も非常に重要になってくるのでしょう。
これから増えるであろう安物USB3.0ケーブルには注意した方が良いかもしれません。

 

更に詳しく調べてみると「電磁放射ノイズのピークを下げるために、スペクトラム拡散クロックが必須」とか、「放射電磁雑音対策のために、信号ケーブルにはシールド付きの物を使用する」なんて記述も。そりゃケーブルも太くなるってモンです。
デジタル回路の設計者やEMCに携わる技術者ならば、USB2.0USB3.0の技術レベルの違いの大きさが良く分かるのではないでしょうか!?

 

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上がUSB2.0のコネクタ、したがUSB3.0のコネクタになります。
USB3.0USB2.0と同位置に4本の端子があり、更にその奥に5本の端子があります。USB3.0ケーブルをUSB2.0コネクタに刺しても手前の4本しか接触せず、それによりUSB2.0として動作させることができるというわけです。
このような後方互換性はユーザーにとっては非常にありがたく、よく考えられていると思います。

 

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SDHCカードをさすと、青色LEDの光が透過して点灯します。
LEDを外装からむき出しにして光らせるより、このように外装を透過させた方が柔らかくて眩しくない光具合になるので好感が持てますね。
いい塩梅なので何かの設計に活かそうっと(笑)

 

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こちらは今まで使っていたBUFFALOMCR-C12H/U2-BKです。購入当時はパッケージに「高速転送」なんて書いてありましたが、果たして性能はどうなのでしょうか!?
今回はこのMCR-C12H/U2-BKとSDDR-289-J20を使い、同じSDカードを使ってベンチマークテストをしたいと思います。

 

結果は以下の通り。
ベンチマークテストの結果は左がSDDR-289-J20、右がMCR-C12H/U2-BKになります。

 

  SanDisk SDSDXPA-008G-X46 (8GB 633倍速)

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  Transcend TS2GSD150 (2GB 150倍速)

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SDDR-289-J20の性能は伊達ではありませんでした。そしてMCR-C12H/U2-BKを使っていた時はTS2GSD150の性能も満足に体感出来ていなかったようですね。
そして高速SDカードを買った人こそ、その性能を最大限に引き出すためにSDDR-289-J20を使って欲しいと思った次第です。

 

次回はUSB3.0環境を構築し、SDDR-289-J20及びSDSDXPA-008G-X46の本当のポテンシャルを探ってみたいと思います。
あ、機材はまだ調達していませんので気長に待っていて下さい(笑)

 

【追記】
ケーブルの長さは勘違いで、実際は1mほどでした。すみません。