Canon ズームレンズ標準 EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS

紹介

EOS 60Dのキットレンズは3種類ありますが、その中で日常的に使う焦点距離をカバーしているのがこちらのレンズです。

Canonの標準ズームレンズであるEF-S18-135mm F3.5-5.6 ISです。
焦点距離が大きく可変できるレンズを高倍率ズームレンズと言い5倍以上のズームができるものをそう呼ぶそうで、こちらのレンズは7.5倍ズームが可能です。
EOS 60Dで使用する場合は35mm判換算焦点距離で約29～216mm。この焦点距離範囲ならば日常のあらゆるシーンを撮影出来るので、いわゆる便利ズームレンズと呼ばれる由縁です。

写真のとおり焦点距離を大きく（ズーム）すると鏡胴が伸びます。このレンズは自重で鏡胴が伸びることはあまりありませんが、高倍率ズームレンズはどちらかというと自重で鏡胴が伸びる傾向があるとのことです。
ズームリングの回し心地は軽すぎず重すぎずでちょうど良い感じだと思いますが、他に比較するものが無いのでイマイチわかりません。

手持ちのレンズと比べてみました。
比較対象はEF50mmとSIGMA 30mm。こうして眺めてみるとその長さが良く分かります。
が、レンズフードを付けたSIGMA 30mmの方が外形も太く、長さも同等なのでSIGMA 30mmの方が迫力があるかもしれません。

肝心の画質の方ですが、普通に撮影すれば普通に綺麗な写真が撮影できます。なんと言ってもCanonのデジタル一眼レフカメラ&純正レンズですから。
ただし高倍率ズームレンズの宿命で先ほどの単焦点レンズ達に比べると画質面では劣るようですが、こだわりだしたらキリが無いのがこの世界。

また、F8ぐらいまで絞った方が良い写りとなるようです。このあたりはまだ使い込んでいないので良く分かりません。
そして絞り開放がF3.5-5.6なので室内での撮影には向いていませんが、こればっかりは仕方がないところ。

このレンズはドイツ出張時に持っていったのですが、やはり最短焦点距離18mmは非常に便利で、街を歩いていてスナップ写真を撮るなら30mm単焦点よりこちらのレンズの方が断然使いやすいです。
日常的にはあまり使わない反面、旅先では大活躍するレンズとなりそうです。

拙い写真ですが、このレンズで撮った写真をご参考までに。

EOS 60D+EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / AVモード 92mm F5.6 1/400秒 ISO100 WB:オート

EOS 60D+EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / AVモード 18mm F3.5 1/40秒 ISO400 WB:オート

EOS 60D+EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / AVモード 31mm F5.6 1/50秒 ISO100 WB:オート +2/3補正

EOS 60D+EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / AVモード 20mm F8.0 1/500秒 ISO100 WB:オート

EOS 60D+EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / Pモード 18mm F3.5 1/30秒 ISO100 WB:太陽光

'17.12.19追記

当初はこのレンズが所有するレンズの中で最も焦点距離が長かったので、どうしても望遠レンズが必要なシチュエーションでは重宝していました。
また高倍率レンズ＝便利ズームと言うことでその利便性の高さから海外出張のお供の定番でもありました。
しかしSIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMを購入してからは完全に出番を失い、いまや一番活躍しないレンズとなっています。ただ、当初の目論見通りダブルズームキットを買っていたらそのどちらのレンズも今の状況では防湿庫の肥やしになっていたでしょうし、最初に所有したレンズとしては我ながら正解だったと思っています。

また、最近はもっぱらSIGMAのレンズばかり使っているのでSIGMAのレンズと特徴である寒色系の画質に慣れきっており、その感覚でこのレンズで撮った写真を見ると色ノリが良いというかコッテリしているというか、そんな印象を受けます。
そう思うと常用するCanon純正レンズを1本ぐらい持っておいても楽しいかなぁ～と余計な事を考えてしまいました。

いずれにせよ最初に所有するレンズとしては使いやすくかつ便利で、ダブルズームキットを買うよりもこの高倍率ズームレンズをキットレンズとして選ぶことを強くオススメします。
それではこのレンズで撮影した作例を少しだけですが追加しておきます。