なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

FET式差動ヘッドホンアンプ(準備編)

  はじめに

 

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世の中にはオーディオアンプを自分で設計・製作する自作の世界があるということをご存知でしょうか!?
すごくマニアックで敷居の高い世界に感じますが、設計をHPで公開している方や基板/部品を頒布(はんぷ)している方々がいらっしゃるので、実は自作という観点からすると非常に敷居の低い世界だったりします。

 

その界隈ではとても有名なぺるけ氏が情熱の真空管というHPを公開しており、このHPのFET式差動ヘッドホンアンプ Version 3の設計・製作記事を読んで見たところ、非常に面白そうだったので作ってみることにしました。

  部品収集

このヘッドホンアンプの製作に必要な部品はケースとACアダプタ以外はすべてぺるけ氏が頒布されているので私は頒布を利用しました。地方に住んでいる人間にとって電子部品の入手は容易ではありませんし、何より頒布の方が価格が安かったりします。
頒布はこちらのページから利用できますが、頒布は通販ではないのでこのページに書かれた約束事はきちんと守りましょう。

 

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写真にはヘッドホンアンプ以外の部品も含まれていますが、ぺるけ氏から届いた部品はご覧の通り。部品毎に小袋に整頓されて入れられており、本職の傍らこれを個人でやっていらっしゃるのはホントにすごい事だなと思います。

  製作準備

製作記事を熟読するのはもちろんのことですが、このヘッドホンアンプはラグ板を使用する今では珍しい実装形態なのでこちらの記事も熟読して製作の工程計画を練ります。

 

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ジャンパ線の実装、はんだ付けの順序、ハーネスの色分け等を予めメモしておけば製作で迷うこと少なく、かつミスも防げるでしょう。

 

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これは抵抗値を記入した紙に両面テープを貼ってその上に抵抗を並べてあります。
私は抵抗のカラーコードをパッと読める人間ではないので、電子工作の際は必ずこうやって部品を並べます。
これは作業スピードが格段に早くなりますし、なにより実装ミスの低減に繋がるのでオススメです。

 

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実装に入る前に、リードベンダーで手持ちの抵抗のリードを曲げてラグ板に挿してみました。
X4のところで曲げるとラグ板の1ピッチ分に挿すにはちょっとキツイぐらいになります。しかしこのキツさが良い反発力となってラグ板に抵抗を固定できました。

 

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ユニバーサル基板には2C型のコテ先を多用していましたが、ラグ板は熱容量が大きいので3C型を使いました。また2.4D型もコテの熱をラグ板に伝えやすくて使いやすかったです。
思ったよりも長くコテを当てていないとハンダが流れないので、ラグ板のハンダ付けは慣れが必要でした。

 

ここまで準備できたらいよいよ部品の実装に入ります。