なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

FET式差動ヘッドホンアンプ(加工編)

  加工編

 

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私の場合は部品の実装が完了してからケースの設計・加工に挑みました。
設計自体は実装前でも可能ですが、私は失敗したくなかったので設計→現物合わせ→加工というステップを踏むことにしました。

 

各部品のCAD(DXF)データはメーカーサイトにあるので、それらをダウンロードして活用すると作図時間を大幅に短縮できます。
ちなみにフロントパネルのレイアウトはこちらのページこちらのページを参考にさせてもらいました。

 

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設計が完了したら図面をプリントします。
ちなみに寸法表記は無い方が良いです。私は後からそのことに気がつきました。

 

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図面を厚手のボール紙に貼り付けます。このボール紙で仮のケースを作って、設計ミスが無いか確認する算段です。

 

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図面にそってボール紙に穴を開けていきます。大きな穴はコンパスカッターを使うと綺麗に開けられます。
小さな穴はドリルで無理矢理加工しましたが、パンチなどを使ったほうが圧倒的に綺麗に仕上がると思います。ただ、設計確認用の仮組み部品をそこまでこだわって加工するかは人それぞれですが。

 

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加工したボール紙に部品を取り付けました。
部品の干渉は特に無く、各コネクタのはんだ付け端子の周囲にも余裕があるのでハーネスのレイアウトも無理なく収まりそうな事が確認できました。
RCAジャックは頒布されている六角タイプではなく、丸タイプを使用しています。パネルへの固定のし易さよりも見た目を重視しました。ちなみに上側がOUTPUT端子、下がINPUTです。

 

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設計に問題が無かったのでケースの加工に入ります。
まずはハイトゲージでケガキました。ハイトゲージが無い方はプリントした図面をケースに貼るという技が使えます。
ちなみに私は外観面じゃないほうから加工することにしました。

 

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ケガキ線を頼りに穴を開ける位置にポンチを打ちます。
私は手持ちのオートポンチを使いましたが、ケースはアルミ製で柔らかいので最弱設定の方が無難です。

 

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手持ちのドリルは10mmが最大だったので、10mmを越える穴はテーパリーマで広げました。アルミなのでそれほど苦労はしませんが沢山ある場合はそれなりの労力です。
四角い穴は3mmほどの穴を沢山あけ、それらを繋げてヤスリで仕上げました。この辺りはWebで検索すると加工方法が沢山ヒットします。

 

ちなみに5mm以上の穴を開けようと思うと、電動ドリルでは綺麗に仕上げるのは難しいです。やはり穴加工にはボール盤に分があります。
ただ、穴の仕上がりが綺麗じゃなくても部品を取り付けると隠れるので、仕上がりよりも正確な位置に穴を開けることが大事です。
また、8mmや10mmといった大径のドリルはお値段もかなり高額になりますので、5mm以上の穴はテーパリーマとヤスリで仕上げるのもアリだと思います。

 

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ケースはアルマイトが施されているので、写真のように部分的にアルマイトを剥がしておきました。
アルマイトを剥がすのは意外と大変で、ヤスリでチマチマ作業するのは現実的ではなかったのでルータを使って削りました。

 

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ケースを組み立て、各パネルに導通があるか確認します。

 

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最後にボリュームのシャフトを金鋸で切断します。
切断する長さは使用するツマミに依存します。私は何mm切断したのか失念しましたが、設計上ではボリュームのパネル取付面(パネルと接触する面)から15mmのところで切断しています。

 

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設計寸法はご覧の通りです。
フロントパネルは参考にさせて頂いたサイトの寸法に若干手を加えていますが、オリジナルの方がバランスが良いと思います。つまり失敗(苦笑)