なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

HPA-12ヘッドホンアンプ(Class A Ver.-ヒートシンク取付編)

  必須ではないけど・・・

HPA-12 Class A Ver.の終段トランジスタの発熱はなかなかの熱量で、トランジスタの表面温度は50度ぐらいなります。トランジスタの仕様的には問題のない温度ですが、周囲のコンデンサもそれなりに熱を持つので、長寿命・安定運用のためにもということでトランジスタヒートシンクを付けることにしました。

 

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ヒートシンクの寸法はご覧の通りです。1ペアに1枚のヒートシンクを装着することにしました。なので計4セット作ります。

 

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ヒートシンクの素材は0.5mm厚の銅板。これを金切りハサミで切断したのですが、素材が柔らかすぎるので切断部にどうしても反りが残ってしまいました。

 

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ということで切り出した銅板は万力に挟んで平に矯正します。完全に真っ平にはならないので、どうしても完全に平坦な銅板を得たい人は別の切断手段を検討した方が良いと思います。

 

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銅板はこのように万力で挟み、アルミのLアングル材で押してグイっと力づくで曲げました。素材が柔らかいので簡単に曲がってくれます。

 

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曲げた後にハンマーで軽く叩いて曲げ部のRを最小にします。叩きすぎると銅板が歪んでしまうので注意しましょう。

 

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曲げたり切ったり穴を開けたりと意外と大変な作業でしたが、無事にヒートシンクが4セット完成です。

 

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ヒートシンクは2液混合型のエポキシ系接着剤でトランジスタに接着しました。接着剤をたっぷり塗布し、ヒートシンクトランジスタの隙間を埋めるのがコツです。
そして銅板は素手で触るとすぐに腐食して汚くなるため、この作業中はヒートシンクに指紋が付かないようゴム手袋を着用しました。

 

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ヒートシンクは接着剤で固定されているのでトランジスタから脱落しないハズですが、それでも念のためということでM2のねじとナットを使って、万が一接着が剥がれてもヒートシンクが脱落しないようにしました。

 

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最後に全体の仕上がりを。単体写真じゃないのがアレですが、一応写真右側がClass A Ver.です。

 

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そしてケースを閉じた状態の写真を再掲載。組立編とは違って一眼レフで撮影したのでこちらの方がしっとりとした写真になりました。

 

肝心のHPA-12 Class A Ver.2の音ですが、テストベンチの状態とそう大きく変わっていないと思います。素敵な余韻を残す高音域と優しくかつ分厚い低音域。トランスが変わっているのでよく聞き比べると違うのかもしれませんが、そんな些細なことはどうでもよくなるぐらい素敵な音楽を奏でてくれます。