なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

HPA-12ヘッドホンアンプ(meet 907 soudns Ver.-組立編)

  サクッと

ケース加工と組み立てはHPA-12ヘッドホンアンプ Class A Ver.と共通の設計で同時に進行させていたので特筆すべき点はありません。

 

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部品に違いがあるとすればClass A Ver.の電源トランスはTRS-12、meet 907 soudns Ver.は共立エレショップのトロイダルトランスHDB-25(6.3V)を使用してる点でしょうか。

 

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また、meet 907 soudns Ver.は終段トランジスタが2SC1815なのでこのようなヒートシンクの形状にしました。ちなみにClass A Ver.ではヒートシンクは必須ではなかったのですが、meet 907 soudns Ver.は必須です。
しかしたかじんさんの作例では銅板を使った仰々しいものではなく、アルミテープを使った簡易的なものだったので、面倒な方はたかじんさんの作例に倣った方が良いでしょう。

 

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製作方法はClass A Ver.のヒートシンクと同様ですが、こちらはM3のねじとナットを使っています。これは単にM2のキャップスクリューが入手できなかったのと、+なべ小ねじだとドライバーが入らないのでM3サイズで妥協しました。
また、2SC1815のパッケージ形状はDカット円柱なので、ヒートシンクと面接触させることが出来ません。なのでトランジスタの上から見た形状が〇〇〇だとすると、これらの隙間にたっぷり接着剤を充填し、トランジスタヒートシンクの間に隙間が出来ないよう注意しました。

 

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完成状態はご覧の通り。
トランス2次側の配線が短く余裕がないので基板を修理する際は苦労する仕上がりになってしまいました。
かといってこの配線を長めにして余裕を持たせた場合、どこで配線を遊ばせるかが問題になります。被覆が厚くて曲げにくい線材なのでなかなか配線処理が悩ましく、今考えても妙案が思いつきません(汗)

 

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各部の電圧はご覧の通りです。これはLチャンネル側の測定値ですが、Rチャンネル側も概ね同じ値でした。リファレンスから大幅に狂っているところはないので概ね良好といったところでしょうか。
また、一部電圧を測定していない箇所がありますが、これは単に忘れていただけで特に意図はありません。

 

ちなみにDCオフセットが0mVに調整できなかったので、R12/R62の120Ωを150Ωへ変更して事なきを得ました。そしてこの抵抗交換の際にトランス2次側の配線の短さの洗礼を受けることに(苦笑)

 

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meet 907 soudns Ver.はいろいろと部品を交換しているので、少しばかりのエージングの後に視聴しました。
視聴前は躍動感のある「音楽」ならともかくたかじんさんの言う躍動感のある「音」というのがずっと理解できませんでした。しかし出来上がったmeet 907 soudns Ver.の視聴で「ああ、なるほど。こういうことか」とあっさり納得(笑)
バイポーラ入力純A級のどっしりとした安定感も良いですが、meet 907 soudns Ver.のボーカルやギターの伸びやかで生き生きとした「音」は妙に引き込まれるものがあり、たかじんさんの強い製作の勧めにも納得した次第です。

 

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HPA-12ヘッドホンアンプはFET差動バッファ式USB DACに繋いで使っているのですが、大きさの違いはご覧の通りで二回り以上大きいケース見えます。やはり電源トランスを内蔵したヘッドホンアンプはどうしても大きくなりますが、特に置き場に困るほどではないので私的にはOKです。

 

最後にこのような自作の楽しみを提供して下さったたかじんさんに感謝の意を表して締めくくりたいと思います。ありがとうございました。