なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

HPA-12ヘッドホンアンプ(テストベンチ-組立編)

  板金加工

今回はテストベンチの製作なのでわざわざ板金を使う必要はないのですが、HPA-12基板をケースに入れた時の全体の容積と外観を把握しておきたかったので、テストベンチにしては本格的なものを作ることにしました。

 

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50mm×20mm×t2.0のアルミ押し出しアングル材を150mmで切断して、これをフロントパネルとリアパネルに使用します。
テストベンチなので部品レイアウトの図面は描いておらず現物合わせで製作しており、電源スイッチやボリューム、ジャック類の位置は割りと適当です。

 

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これはACインレットの抜き穴加工をするために軽くポンチを打った状態です。
今回ははめ込み固定式のACインレットを使いましたが、後で仕様書を見てみると板厚1.6mmが上限で、ACインレットのロックが引っ掛らず気合と根性でACインレットを固定するハメになりました。
板厚2mmでもギリギリ取り付けられるだろうという甘い考えは通用せず、これにより不可能であることがハッキリしました。このACインレットを本番のケースで使用しなくてホント良かったです。

 

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そしてドリルで穴を開け、φ10を超える穴はテーパリーマでゴリゴリと穴を広げました。
しかし電動ドリルで太いドリルを使って綺麗に加工するのは難しいです。ボール盤が欲しいと思う今日この頃ですが、その投資を回収できるものなのか!?
いや、趣味なのでそんな事を言ってはいけませんね。趣味=浪費です(笑)

 

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プロクソンのルーターに切断砥石をセットし、電源スイッチとACインレット取付穴を加工します。
調子に乗って切断砥石を使っていると余計な部分を傷つけたりすることもあるので、本番のケースを加工するときは養生テープを貼るなどして外観面を保護することをオススメします。

 

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ベース板も2mmのアルミ板を使用しました。
こちらも部品レイアウトは図面を描いておらず、現物合わせで製作です。
先ほど加工していたフロント/リアパネルを取り付けるためにM3タップ加工をしています。
HPA-12基板固定用スタッド(六角支柱)の取付用にM3タップ加工する予定だったのですが、勢い余ってφ3.5でドリル加工してしまいました(汗)

 

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フロントパネルとリヤパネルが完成。
ステレオミニジャックはTSRフォーンジャックの左側に配置したほうがバランスが良かったような気がします。フロントパネルのデザインと仕上がりでアンプの外観が支配されるので、本番用ケースはパーツレイアウトをもっと吟味しないとですね。

 

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ベース板に部品を固定します。
HPA-12基板にハンダ付けするハーネスはかなり長めにしてあります。テストベンチで一通り遊んだあとは本番のケースに移設するので、その際にハーネスをハンダ付けしなおしたくないという横着な発想です。
ついでに端子台を各所に使ったので、ハンダ付け不要で仕様の違うHPA-12基板に簡単に取り替えられます。勘の鋭い方は実装編で基板が2枚掲載されていたことにピンときたかもしれません。

 

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最後にトランスを取り付け、配線をして完了です。
トランスは巻き線の巻き始めにN線を接続した方が良いらしいのですが、このトランス(HT-61)結線図には巻き始めが示してありません。トランスを良く見てみるとなんとなく導線が内側に向っているのはトランスの左側の端子(白と赤/黄色のハーネス側)に見えたので、写真のとおりにハンダ付けしました。
とりあえず一次側と二次側で位相が反転していないかだけは後ほどオシロスコープで確認したいと思います。
この後は各部の電圧チェックとDCオフセットの調整を行い、無事に音が出る事を確認しましたが、特に組み立て不良も無く一発で音が出たので良かったです。