前回製作したFET式差動ヘッドホンアンプでヘッドホンアンプ作りの楽しさに味をしめて、以前から気になっていたnew_western_elecのたかじんさんが基板を頒布しているHPA-12というフルディスクリートヘッドホンアンプを製作することにしました。
実は2015年3月に基板を入手して部品類も収集済みであったにも関わらず、製作着手が遅れてようやく2016年1月にようやく音出しが出来た体たらくっぷり。しかもまだケースに基板を収めていないテストベンチが完成したのみですが、完成したアンプからはステキな音が出てきたので早速レポートしてみたいと思います。
基板の部品実装
基板の外観はご覧の通りです。
曲線で構成されたパターンが何かオーディオっぽい雰囲気が。デジタル回路の基板は見慣れていますがこれは新鮮です。
そしてトランジスタの放熱やグランドの処理などなど、たかじんさんのノウハウが詰まった基板のようです。見る人が見ればそのテクニックに唸るのでしょうが、残念ながら私にはそれを理解できるほどのスキルはありません。
いつもどおり抵抗類はに両面テープを貼ってその上に並べます。
これで抵抗の実装間違いは大幅に低減できますし、更にこの状態でテスターを使って抵抗値を調べてから実装すれば完璧です。
セオリー通りに背の低い部品からハンダ付けしていきます。
写真右上のSBD(ショットキーバリアダイオード)は基板のスルーホールが大きく、ハンダ付けする際にSBDが動いたり落下したりし易いので要注意です。
私は基板表側から片側の足を軽くハンダ付けしてから基板を反転し、基板裏側からしっかりとハンダ付けしました。
お次はトランジスタ類です。
私はリードベンダーで足を広げてから基板にハンダ付けしました。
ちなみに写真に写っている部分のトランジスタは、2SC1815と2SA1015はYランク、2SC2240はGRランクを使用しています。
2SC1815と2SA1015のGRランク、2SC2240はBLランクは音声信号が通る部分にのみ使用することにし、手持ち在庫の温存を図っています。
ここで一工夫。
8ピンソケットを加工して、初段トランジスタ(Q3、Q4)、初段負荷抵抗(R3、R4)、初段エミッタ抵抗(R6、R7)、二段目エミッタ抵抗(R14)を着脱できるよう改造しました。
これで初段トランジスタを交換したり、初段の電流値を変えて音質を調整したりと遊び易くなります。
C1:UKZ1E101MPM(ニチコン MUSE KZ)
C2:1CUTWR471M(東信工業 低ESR一般品)
C5/6:UFG1C102MHM(ニチコン FG)
C3/4/7:ディップマイカコンデンサ
その他は東信工業の一般品
C2:1CUTWR471M(東信工業 低ESR一般品)
C5/6:UFG1C102MHM(ニチコン FG)
C3/4/7:ディップマイカコンデンサ
その他は東信工業の一般品
部品点数が多くてハンダ付けが大変ですが、基板にトランジスタの向きがシルク印刷されていたりするので、実装で考えたり悩んだりすることが少ないのは助かりました。
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