なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

0dB HyCAAヘッドホンアンプ(テストベンチ-オペアンプ交換)

  チェンジニア

 

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真空管に引き続き、オペアンプを差し替えて音質の変化を楽しんでみました。歪みが極小といわれるClass AA回路では音質の変化の度合いが真空管ほどではないかな!?と思いましたが、V-Amp、C-Amp共に意外と音質が変化しました。
以下の視聴条件でオペアンプの音を聞き比べました。

 

DAP : iPod classic 80GB 2007 model
Source : ACC 265 kbps
HP : audio-technica ATH-A500
真空管 : TOSHIBA 6189/12AU7 WA 通測用

 

以下、感想です。

 

【パターン①】
V-Amp : NJM5532DD
C-Amp : NJM5532DD
今回のリファレンス。
それほどクリアでもないが、高音も刺さることなく普通の印象。

 

【パターン②】
V-Amp : NJM5532DD
C-Amp : NJM4580DD
こちらの方が音に透明感がある。音の分離が良い。
音にメリハリも出る。かと言って聞き疲れするわけでもなさそう。
ボーカルが若干引っ込んでバランス◎

 

【パターン③】
V-Amp : NJM5532DD
C-Amp : NJM4556AD
パターン②に近い印象。こちらの方が透明感と力強さがある。
ボーカルと演奏のバランスが一番良く聞こえる。高音が刺さらないのが◎。
音の抜けはや解像度はV-Amp:OPA2314PAやV-Amp:LME49720に負けるが、独特の柔らかさがあり聞いていて心地良い。

 

【パターン④】
V-Amp : OPA2314PA
C-Amp : NJM5532DD
音に透明感が出てメリハリもでる。
ただし、パターン①に比べて高音が出すぎな印象。少し耳に刺さるか?
どちらかと言うと主張の強い音なのであまり好みではない。

 

【パターン⑤】
V-Amp : OPA2314PA
C-Amp : NJM4580DD
パターン④に対して音に透明感が出てメリハリもでる。
その分高音の主張強くなるので耳に刺さる。

 

【パターン⑥】
V-Amp : OPA2314PA
C-Amp : NJM4556AD
パターン⑤と同様の音。

 

【パターン⑦】
V-Amp : LME49720
C-Amp : NJM5532DD
パターン①よりクリアな感じだがOPA2314PAほどではない。しかしOPA2314PAよりも高音が優しい感じ。
情報量が多くパターン①よりもボーカルが前に出てくる。

 

【パターン⑧】
V-Amp : LME49720
C-Amp : NJM4556AD
パターン⑦と似ているが、よりも透明感と力強さが出た。
高音も少しまろやかになって音の余韻が素敵になったが、パターン③の方が好み。

 

【パターン⑨】
V-Amp : LME49860
C-Amp : NJM4556AD
パターン⑧と同傾向だが、こちらの方がクリアで情報量は多い。
ただしこちらの方が高音がキツイ感じがした。

 

試聴の結果、V-AmpはNJM5532DD、C-AmpはNJM4556ADが一番好みでした。特にC-AmpにNJM4556ADを使うとV-Ampが何であれいずれも自分好みの音質に変化したのには驚きました。
また、オペアンプの交換により組み合わせる真空管の好みも変化しました。パターン①ではTOSHIBAが好みでしたが、パターン③ではMATSUSHITAがマッチするように思います。
この辺りはその日の体調でも聞こえ方が変わったりしますし、ヘッドホンやソースを変えても変化するでしょうし、キリが無いような気もします。真空管オペアンプを交換する過程で混乱も生じますし、自分の耳に自信の無い私は好みの音質の方向性が見えなくなって何度も過去のパターンを再試聴したりと大変でした。
なのでとことん分析して追求するのではなく、ほどほどのところで止めておくことにします。また、最新最新鋭のハイスペック品が必ずしも自分の好みと一致する訳ではない事も改めて認識。その点では良い発見となりました。