オークションで入手したタムラ製作所のTpAs-203ですが、ご覧の通り基板に実装された状態だったのでこの基板を活用することにしました。
まずは入出力端子部分のハンダをウィックに吸わせて除去します。ウィックは写真のように細切れにして使用すると使い易いです。
基板のパターンを見るとトランスの二次側の端子がグランドと繋がっていたので、Pカッターでパターンカットしました。これが一次側なら丁度良かったのですが・・・。
切り落とした抵抗やコンデンサのリードを再利用して、このように取り付けてはんだ付けします。
電子工作をすると切り落としたリードが沢山発生しますが、ゴミとして処分せずに保管しておくとジャンパ線に活用したりできるのでオススメです。
トランスの一次側はこのようにリードを曲げます。
トランスの二次側はご覧の通りです。
斜め横から見るとリードを立体的に曲げているのが分かるでしょうか!?
何故このように曲げたのかは後で分かります。
5端子の縦ラグ板を2枚と8mmの六角スタッドを用意します。六角スタッドは1つは樹脂、もう一つは黄銅製で、片方を金属にしたのは基板(トランス)のアースをケースに落とすためです。
先ほど曲げたリードを縦ラグ板の穴に通し、縦ラグ板を六角スペーサ+ばね座金+ナットで固定します。
ナットを締め込む際に縦ラグ板が回転しないように注意してください。
基板裏面はこのようになります。アースはトランスの一次側にしました。
LPFで除去されるノイズはアースに落とす訳ですが、その経路はLPFから近い方が良いのでこの位置にしました。
※ しかしその後ぺるけ氏のHPで勉強するうちに入力端子のところで落とした方が良いことが分かり、写真の金属スペーサと樹脂スペーサ入れ替えて入力端子寄りのところでアースをシャーシに落としました。
縦ラグ板にハーネスを通して先ほどのリードと一緒にはんだ付けします。ちなみにハーネスはヘッドホンアンプの時と同様、予備ハンダをしています。
縦ラグ板の端子は平ラグ板のそれより一回り小さく、平ラグ板よりハンダこてを当てる時間が少なくはんだ付けはしやすかったです。
また、ハーネスの長さはトランスの一次側(写真右側)が80mm、二次側(写真左側)が60mmですが、この長さは後から調整したものでこの時点では両側共に100mmで製作しています。
最後に縦ラグ板に抵抗とコンデンサを実装します。
縦ラグ板に抵抗・コンデンサを実装することによって後から容易に交換することが出来るというのが今回のレイアウトの特徴です。
まあ測定機器を持っていない私がこれらの部品を付け替えてチューニングすることは今のところ出来ないのですが、将来の拡張性を残しておいて損は無いでしょう。
出来上がったトランス基板をケースに仮配置してみました。設計どおり干渉も無く良い感じです。