なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

トランス式USB DAC(TpAs-203 Ver.-組立編)

  組立編

 

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まずはリアパネルにXLRコネクタとUSBリバーシブルコネクタを取り付けます。内部配線の関係上、PCとの接続はUSB-Bコネクタ側を使用することにしました。
取り付け穴はバカ穴になるよう加工しているので、当然各コネクタの取り付けにはバカ穴分のガタツキが発生します。なので各コネクタの位置がきちっと揃うよう微調整する必要があります。

 

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ぺるけ氏のHPでは特に記述がありませんでしたが、XLRコネクタのハウジングをしっかりとアースに落とすためにハウジング端子と1ピンを0.28mmの銅線で繋ぎました。
写真のように銅線を巻きつけた後にはんだ付けしています。

 

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トランスの一次側(写真右側)が80mm、二次側(写真左側)が60mmとなるよう各ハーネスをカットします。

 

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AKI.DACに設けられた出力端子パターンの穴径が大きいため、トランス一次側の芯線はこのようにU字に曲げて穴径にフィットするようにしました。

 

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トランス一次側をAKI.DACへ、二次側をXLRコネクタへはんだ付けするとこのような形になります。
トランスやAKI.DACを裏返しにしてはんだ付けするので、各線のはんだ付けする場所が混乱しやすく注意が必要です。

 

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リアパネル、トランス、AKI.DACをシャーシに固定し、USBリバーシブルコネクタとAKI.DACをUSBケーブルで接続します。
ここで使用しているUSBケーブルはその辺に転がっていたものを適当に使用しているので参考にしないで下さい。

 

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PCに接続し、FET式差動ヘッドホンアンプを繋げて音が出るかどうかを確認します。
このときはXLR-RCA変換コネクタなる便利なものを持っていなかったので、ICテストクリップコードを駆使して何とか接続しました。
写真状態はRCAコネクタがアースに接続されておらず盛大なノイズが出ます。意図せずアースの重要性が認識できた訳ですが、最初は訳が分からず部品を壊したかどこか製作をミスしたかなどいろんな事を考え非常に焦りました。
一呼吸置いて落ち着いたら、ふとアースは!?という考えが浮かんで問題の発見に至りました。何事も焦りは禁物でトラブルが発生した時は一呼吸置くのが吉なのかもしれません。

 

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無事に音が出ることが確認できたのでAKI.DACとLEDを接続します。
何故このLEDのはんだ付けを後回しにしたかと言うと、音が正しく出なかった場合の後戻り作業を減らすためです。AKI.DACに不具合があって修正する際にLEDが接続されていると面倒なので慎重を期すことにしました。

 

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USBリバーシブルコネクタとAKI.DACを接続するUSBケーブルは写真の3種類を用意しました。
真ん中のELECOM製は長さはちょうど良いものの、USB-Aコネクタ側の作りが野暮で却下。右側のものは長すぎて却下。と言うわけで左側のHarmonet製を採用しました。
これは私の個人的な思いですが、USBケーブルはあまり細いものを使用しない方が良いように思います。細くするということは芯線やシールド線、被服のどれかに無理をしている可能性があるような気がしてなりません。

 

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Harmonet製USBケーブルは思いのほか硬く、特にねじりにくいので綺麗に収めるのに若干苦労しました。しかし長さ20cmという極短ケーブルのお陰でケースの中は随分とスッキリします。

 

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参考までに各部のアップ写真を。
ちなみにXLRコネクタはワッシャを挟んでナット止めしていますが、普通のワッシャだとワッシャとコネクタが干渉気味になってしまいました。なのでスプリングワッシャのみにするか、小径のワッシャを使用すると良いかなと思います。

 

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外観はご覧の通りです。
リアパネルは各コネクタのお陰で賑やかですが、フロントパネルは1.5mmの穴が2つ開いているだけなので少し寂しい感じも。
なにかラベリングすると見栄えが良くなるかもしれません。

 

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最後にFET式差動ヘッドホンアンプと組み合わせて運用している状態の写真です。
USB-DAC側のLEDは意図的に輝度を落としているので、ヘッドホンアンプ側のLEDが眩しすぎるように感じます。そのうち手を入れて輝度を下げようかと思います。

 

この2つの組み合わせで聞く音楽ですが、iPod接続していた時に比べて出てくる音の濃密さが違うように感じました。iPodは圧縮音源ですがPCは非圧縮音源なので情報量が違うといえば当たり前なのですが。そしてこの組み合わせで聞くともうiPodには戻れないと言った感じです。もちろん無音時のホワイトノイズも皆無で静寂そのものです。
更にPCに接続しているのでiPodのように電池残量を気にしなくても良くなったことや、iPodに入れていない音楽も聴けたりなどなどPCオーディオというオーディオスタイルの利便性を感じることができました。