なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

トランス式USB DAC(TK-20 Ver.-レイアウト検討編)

3作目

トランス式USB DAC1作目のTpAs-203 Ver.2作目のTpAs-2S Ver.があるにも関わらず、性懲りもなく3作目を作ることにしました。
ちなみに原典はぺるけ氏のHPこちらの記事になります。

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今回のインプットトランスはタムラのTK-20です。
TpAsシリーズと比べると1.5~2倍くらいのズシリとした重みを感じるこのトランスですが、重い=高音質という偏見がまかり通るオーディオ沼ではいかにも人気が出そうなオーラをまとっています。しかし駄耳しか持ち合わせていない私には猫に小判、豚に真珠といったところでしょうか。

それはさておき、今回の製作コンセプトは以下のとおりです。

  • ケースはこれまで通りタカチのHEN110420Sを使用する。(自宅に在庫があった)
  • フロント、リアパネルの意匠はのTpAs-203 Ver.、TpAs-2S Ver.に準ずる。
  • フィルタはCR、LCをロータリースイッチによる切替式とする。

としました。

レイアウトの検討

1作目や2作目と違い、今回はインプットトランスの大きさとHEN110420Sという小さなケース、さらにはロータリースイッチとその後方の配線空間の確保といった課題がなかなか私を苦しめてくれました。
また、当初はCR/LCフィルタを秋月電子のユニバーサル基板Cタイプに実装しようと思っていたのですが、そうするとどうにもケースに収まりそうになありません。そこで代わりにサンハヤトの小型ユニバーサル基板ICB-90を2階建てにして収納するというエキセントリックなレイアウトを思い付きました。

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しかしロータリースイッチを経由する配線が複雑怪奇なため、複数考えたレイアウト案のどれにするかを机上ではイマイチ決め切ることが出来ません。
ということでフロントパネル、リアパネル、フィルタ基板等を先に製作し、実物を使って最終レイアウトを決定するという暴挙に出る事にしました。こんな手段を採れたのはこれが3作目だったからでしょう。

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こちらが実物を使ったレイアウト確認時の写真です。この時点でも綺麗に配線出来るかどうかの確信が持てなかったのですが、悩んでいても仕方がないということで開き直ることにしました。設計はどこかで思い切ることも大切だと思っています。

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とうことで最終的に決定したレイアウトはご覧のとおりです。
1作目や2作目と違ってなかなかの過密ぶりです。やはりCRとLCフィルタの2つを実装し、それをロータリースイッチで切り替えるという下衆なアイディアを採用した天罰でしょうか。

TK-20は30×30mmのアルミLアングル材にマウントします。ロータリースイッチはフロントパネル直付けではなく、こちらも30×30mmのアルミLアングル材を噛ませしてフロントパネルに固定することにしました。
ロータリースイッチの回り止めの爪を切断すればフロントパネルに直接固定することも出来るのですが、ボリュームと違ってロータリースイッチはノブを回すトルクが大きいので出来るだけ回り止めの爪を残したかったのです。

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