なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

トランス式USB DAC(TpAs-2S Ver.-基板製作編)

  2作目

 

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ひょんなことからこのタムラのライントランスTpAs-2Sが手に入ったのと、真空管アンプ・6N6Pシングルミニワッター用にもう1台トランス式USB DACが欲しくなったのと、LCフィルタバージョンの音が聞いてみたくなったという3つの理由から2作目を作ることにしました。

  トランス基板の製作

TpAs-2Sは基板実装タイプのライントランスなので、今回は秋月B基板に周辺部品と共に実装することにしました。その実装レイアウトがこちら。

 

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どちらの音が気に入るか分からなかったので、LPFと二次側負荷抵抗はCRバージョンとLCバージョンを切り替えられるようにしています。そのためAKI.DACのC5、C6もこの基板に実装しています。
また、チャンネル間クロストークが悪化しないように2.7mHのインダクタは極力離れるようレイアウトしました。

 

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そして新たな試みとして、ぺるけ氏のユニバーサル基板の工作方法に倣い、実装部品間は0.28mmの銅線を使ったジャンパー線で繋いでユニバーサル基板裏面で実装部品のリードを折り曲げない方法を採用しました。
が、ジャンパー線の数が多くてかなり骨が折れます。

 

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ジャンパー線の取り付けこそ苦労しますが、実装は部品を差し込んでリードを曲げずに半田づけするだけなので非常に楽です。これはラグ板に通じるものがあります。
そしてご覧のようにインダクタの中心軸が平行にならないように、インダクタを45度傾けてチャンネル間クロストークが悪化しないようにします。

 

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イントランスを実装する前に、基板表面に出ているジャンパー線とライントランスのケースが接触してショートしないように、厚紙を加工して上図の寸法のスペーサを用意します。

 

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基板の上にスペーサを敷いてライントランスを実装して完成です。
ライントラス1個あたり6本の端子が出ていますが、ユニバーサル基板の穴に端子6本を同時に挿入するのは意外と難しくて苦労しました。

  AKI.DACの製作

作り方は基本的に前作FET差動バッファ式USB DACと同じですが、

 

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C11が1500μF/10Vという大容量のものを使用することが推奨されていたのでそれに倣い、ぺるけ氏のHPのやり方したがってコンデンサのリードを写真のように加工して実装しました。
完成してから気が付きましたが、よく考えるとC5、C6を実装しないのでC11周りはスペースに余裕があり、リードは反対に曲げても良かったかもしれません。
後日C11のリードを反対に曲げて実装しようとしたのですが、フィルムコンデンサC4と干渉することが判明しました。どうやら絶妙の部品実装レイアウトのようです。('20.04.26追記)

 

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そしてLchとRchの出力はC5、C6取付穴の+側から取り出しました。