なじょんしょば

99年式GSX1300R、自作オーディオ、カメラに関するあれこれ

クラッチレリーズオーバーホール

  手順

この作業に先立って、下記の作業を済ませておいて下さい。

 

 

サイドカウルは左側のみ取り外せばOKです。
以下、クラッチレリーズの取り外し作業ですが、クラッチピストン清掃により詳細な説明がありますのでご参考まで。

 

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まずはクーラントのリザーバータンクを外します。

 

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続いてクラッチフルードを抜きます。
可能ならシリンジ(注射器)などを使って強制的にフルードを抜いたほうが良いと思います。しかし構造上どうしてもクラッチレリーズ内にフルードが残ります。

 

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ギヤシフトリンク、サイドスタンドスイッチを取り外します。
写真のようにギヤシフトリンクの取付位置をサインペンなどでマーキングしておくと、後で取り付ける際に位置合わせが楽になります。

 

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更にスピードセンサを取り外します。

 

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クラッチホースのバンジョー取り付けボルトを緩めます。
この時クラッチフルードが出てくるので周りを養生して下さい。またクラッチフルードは塗装を痛めますのでご注意を。

 

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取り外したバンジョーにM10のボルトとナットを取り付け、クラッチフルードが漏れないように封をしておきます。
こうすればクラッチフルードの飛散に気を使わなくて済むようになります。

 

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クラッチレリーズを固定するボルト2本を緩めておきます。スプロケットカバーを外した状態だと力が入りにくいので緩めにくくなります。
そして4本のボルトを緩めてスプロケットカバーを外します。

 

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ちなみにボルトは左下のみ短いものが使用されています。組み立て時に間違えないよう注意しましょう。

 

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スプロケットカバーを取り外してクラッチレリーズを見てみるとフルードが漏れた形跡がありました。

 

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プラスチックハンマーでクラッチレリーズの外側を叩くとピストンが抜けます。

 

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取り外したクラッチピストンはご覧のとおり。
シリンダ側と擦れてメッキが剥がれた部分があったり、シールには無数の傷がありました。
私の場合は17年65,000kmの期間の使用に耐えましたが、そもそも99年式ハヤブサクラッチレリーズが弱いです。理由はご覧の通りダストシールが無いから。
ハヤブサクラッチレリーズは99~01年式、02~03年式、04年式以降の3タイプが存在し、04年式以降はダストシールが追加されています。

 

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シリンダ側も腐食が進んでいます。
ここまで痛んでいると本来ならばAssyごと交換する方が望ましいのですが、時間がなかったので2000番の紙やすりで軽く磨いて再使用します。

 

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補修部品として用意したのはカップと呼ばれる部品です。
カップは今回用意した23163-05A0023163-06B00の2種類が存在します。年式によって違いますのでご注意下さい。

 

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古いカップを取り外し、新しいカップを取り付けます。
カップの内径に対してピストンの外径が大きいので取り外すのも取り付けるのも苦労します。また取り付け取り外しの際はピストン、カップ共に傷付けないよう注意しなければなりません。
また、カップの潤滑にはメタルラバーを使用しています。

 

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後は元通りに組み付けて完了です。
クラッチフルード注入に関してはクラッチフルード交換NISSIN ラジアルクラッチマスター φ19 GL/BKの記事を参考にして下さい。
ちなみにラジアルクラッチマスターはマスター側のエア抜きをしないといつまで経ってもレバータッチが出ませんのでご注意を。

 

  注意事項

これらの記事には私の推測や不確かな情報も含みます。また、整備不良は生命の危険に直結する恐れがありますので自己責任でお願いします。