まずはクーラントのリザーバータンクを外します。
ギヤシフトリンク、サイドスタンドスイッチを取り外します。
写真のようにギヤシフトリンクの取付位置をサインペンなどでマーキングしておくと、後で取り付ける際に位置合わせが楽になります。
更にスピードセンサを取り外します。
ちなみにボルトは左下のみ短いものが使用されています。組み立て時に間違えないよう注意しましょう。
プラスチックハンマーでクラッチレリーズの外側を叩くとピストンが抜けます。
取り外したクラッチピストンはご覧のとおり。
シリンダ側と擦れてメッキが剥がれた部分があったり、シールには無数の傷がありました。
私の場合は17年65,000kmの期間の使用に耐えましたが、そもそも99年式ハヤブサはクラッチレリーズが弱いです。理由はご覧の通りダストシールが無いから。
ハヤブサのクラッチレリーズは99~01年式、02~03年式、04年式以降の3タイプが存在し、04年式以降はダストシールが追加されています。
シリンダ側も腐食が進んでいます。
ここまで痛んでいると本来ならばAssyごと交換する方が望ましいのですが、時間がなかったので2000番の紙やすりで軽く磨いて再使用します。
古いカップを取り外し、新しいカップを取り付けます。
カップの内径に対してピストンの外径が大きいので取り外すのも取り付けるのも苦労します。また取り付け取り外しの際はピストン、カップ共に傷付けないよう注意しなければなりません。
また、カップの潤滑にはメタルラバーを使用しています。
後は元通りに組み付けて完了です。
クラッチフルード注入に関してはクラッチフルード交換やNISSIN ラジアルクラッチマスター φ19 GL/BKの記事を参考にして下さい。
ちなみにラジアルクラッチマスターはマスター側のエア抜きをしないといつまで経ってもレバータッチが出ませんのでご注意を。